3千年前に死んだ「ラムセス2世のパスポート」の画像がやばい! 職業欄は「キング」、仏ではVIP待遇も…!

画像は、「ANCIENT ORIGINS」より引用

■生死に関係なく“パスポート”が必要!?

 さっそくラムセス2世のフランス行きの手はずを整えた関係者だったが、受け入れ側のフランスの入国管理当局は、このラムセス2世を貨物として受け入れることを拒否する。ラムセス2世が人間である以上、生きていようが死んでいようが“パスポート”が必要であるというのだ。

 とすれば、エジプト政府としてはラムセス2世のパスポートを新たに発行しないわけにはいかない。正確にはヨーロッパ加盟国で有効な短期滞在用の「シェンゲン・ビザ」をラムセス2世の名前で発行したのである。実物の画像を見ると、生年欄には「紀元前1303年」、職業欄には単刀直入に「王」とだけ記入されていることがわかり、只者ではないことがひしひしと伝わってくる。いずれにしても、こうしてラムセス2世は名実共に現代によみがえることになったのだ。

「Alien UFO Sightings」の記事より

 なるべく最短時間で旅を終えてフランスの専門家の“治療”を受けたかったエジプト側だったが、エジプトの“王様”が訪問されるということであればフランス側も何もしないわけにはいかない。航空機で運ばれたラムセス2世が到着したフランスのル・ブルジェ空港で、各州のトップが列席した軍による歓迎の儀が執り行われたという。

 こうして“セレブ”として丁重なもてなしを受けたラムセス2世は、その後ようやく専門家による“治療”を施されて無事にエジプトへと帰国することになった。死後3200年の時を越えて実現した海外渡航でラムセス2世が、手に入れたのは“永遠の命”だったといえるのではないだろうか。

――ちなみに今回紹介したラムセス2世のパスポートにまつわる逸話と画像は、なんら根拠のない俗説だとする指摘もある。しかしそうだとしても、このような話に世界中の人々が胸をときめかせてしまうほど、ラムセス2世という人物が(たとえミイラになった後でも)威光を放ち続けているという事実には驚きを禁じ得ない。パスポートにまつわるエピソードによって、世界中の人々の心の中で、今でもラムセス2世が“生き続けている”ことがズバリ証明されたのだ。

(文=仲田しんじ)

参考:「Alien UFO Sightings」、ほか

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
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