「息子の霊がいる…」原一男監督が遂に“号泣”心霊体験を語る!インドのガンジス川で見たものとは!? 石丸元章・NEKO鼎談
──息子さんの気配を感じたのは1回だけだったんですね。
原 もう1回ぐらいあってもいいじゃないかって思うんだけど、やっぱり1回だけ。ただ、本当にリアルに感じたから、考え方が変わってね。日常では息子のことを忘れてるんだよね。だけど、ふっと思い出すことがある。それは理由もなく思い出すんじゃなくて、「自分を思い出してほしい」という気持ちが息子にあって、それを知らせるためのエネルギーを息子が私に送ってきてるんじゃないかって思うことにした。そういうふうに考え方が変わってきた。
──もう1回インドに行きたいという思いはありますか?
原 行けるチャンスさえあれば行きたいな。インドで道を歩いてると、祠、日本で言う、お社が道端の行く先々にある。その御神体は全部、男根なんですよ。歩き始めた地点は都会だから立派に飾られてるけど、山の上に行くほど質素になる。そんなことを思いながらガンジスの源流に近づいていくと、標高が高いから森林限界を超えるんでしょう。草木がなくなる。歩いてると賽の河原のように、石が積んである広い空間に出たわけよ。
──そこには何があったんですか?
原 明らかに男根をイメージした石が立っていて、その周りを石が囲んでる。要するに女陰だ。
石丸&NEKO あ~、なるほど。
原 女性器の中に男性器が立ってる。俺はものすごく感動したんだよ。女陰の中に男根が入っているのを身体の中側から見てるんだからさ。それが賽の河原のあっちこっちにあるわけ。まさに交接している。交接、男女のセックスは命のもとっていうイメージでしょ。賽の河原に石が積んであるのは、死者の魂をねぎらうイメージ。つまり、生と死のイメージが同じ場所にある。もうね、鳥肌が立つぐらい感動した。ここでしか見ることができない風景だと思った。
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