「息子の霊がいる…」原一男監督が遂に“号泣”心霊体験を語る!インドのガンジス川で見たものとは!? 石丸元章・NEKO鼎談
『ゆきゆきて、神軍』や『ニッポン国VS泉南石綿村』などの原一男監督と、作家・石丸元章さんとSMアイドルのフェッティーズのNEKOさんの座談会も、いよいよ今回がラスト。
原監督がインドのガンジス河のほとりで体験した、ドラマチックで不思議な出来事について語っていただこう!
──森達也監督はオカルトをテーマにドキュメンタリーの『職業欄はエスパー』を撮ってますが、原監督は題材としてオカルトに興味はありますか?
原 『職業欄はエスパー』は見てないんだよなあ。本当にエスパーなの?
──そこは突っ込んで検証するという感じではなかったと思います。
石丸 よく「目の前で起きたら信じる」って人がいますよね。でも、目の前で手品を見せられて、いくらでもマジックにダマされるのに、目の前で見たものを“超能力”と信じていいんですかって思うな。自分の目を信用しすぎじゃないかな。
原 私は信じたいタイプだから、すぐダマされちゃうね。テレビで種明かしを含めてマジックを見せることがあるけど、「ああ、うまくダマすんだなあ、俺はダマされるだろうな」って思う。人間はやっぱりダマされたがってるというふうな気持ちが、私にはあるんです。
──監督ご自身は不思議な体験をしたことがあるんですか?
原 1回だけあるんです。これは誰がなんと言っても信じてる。その体験の前のことなんだけど、熊井(啓)さんが遠藤周作原作の『深い河』という映画のロケをインドで1カ月やって、私も参加したの(原監督は監督補として参加)。インドは牛が自由に町中を歩いてるでしょ。あるとき、私が歩いていて、牛が歩いてきて、お互い立ち止まって相手の目を見たんです。私は牛の目を見て、牛は私の目を見る。そのときに、なぜか牛の目の中に自殺した私の息子の目を感じたんですよ。なぜか感じたんです。そんなことがあった後に、「『世界・わが心の旅』で海外に行きませんか」と言われたんです。
──NHKの旅番組ですね。
原 私はインドに行きたいって言ったんです。日常っていろんなことがあるからさ、死んだ息子のことを忘れてる時間も多いじゃない? だけど、インドで旅をすればずっと息子のことを思ってられると、そう考えた。番組での表面上の目的は大河の一滴、つまりガンジス河の最初の一滴を見るということで、本当はバラナシからスタートしたかったんだけど。
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