目ヂカラで人を殺害する「邪視」の呪いとは!? 世界中に存在する“睨んで呪う”能力の謎!
さらにある文化では、これといった悪意を持たずに相手に邪視を投げかけて呪ってしまう場合は、自身がすでに呪われているからなのだという解釈が与えられている。また成功した相手などへの“羨望の眼差し”がこの邪視を引き起こしているという説明もあるようだ。
古代ギリシアの作家、エメサのヘリオドロスもまた“羨望の眼差し”がもたらすネガティブな影響について解説している。
「誰もが羨望する優れた人物を見る時、人は周囲の空気を有害なものにし、そして最も近くにいる者に不快なため息を送ります」(エメサのヘリオドロス)
我々が他者を見る目は古来から何かとシビアで嫉妬深いものであり、場合によっては“目ヂカラ”で呪い殺すことすら意図されているのだとすれば危険この上ない“超能力”だ。
■邪視の不意打ちから身を守る“お守り”
『プルタルコス英雄伝』で有名なローマ帝政時代のギリシア人著述家プルタルコスは、邪視は、目から発することができる見えない“光線”の作用であり、そして十分に強力であるならば、人を殺すことさえできると説明している。そして興味深いことに、瞳がブルーまたはグリーンの目をした人々が邪視に熟達していると言及している。地中海やエーゲ海の地域では青や緑の目の人間は稀で、それ故、より“邪悪”であると考えられていたようだ。
同じく帝政ローマの博物学者、ガイウス・プリニウス・セクンドゥスたちもまた邪眼について言及しており、特にアフリカ人がその技に熟練していて、「目で魅了する力を有し、視線を定めることで人を殺すことさえできる」と自著に記している。
このように危険過ぎる邪視なのだが、その認識が高まるほどに自ずから防衛策も講じられてくる。
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