あなたの名前が何色かが科学調査で遂に判明! 赤、青、紫…母音には共通の色の共感覚があった!
母音の色を答えるテストを受けた中には共感覚を持つ人々も含まれていたが、そのパターンは共感覚を持たない人々とも共通していた。共感覚者のように明確な知覚がなくとも、人間には特定の音と色を結びつける“一般原則”が存在するようなのだ。
以前より、音の色にはそのピッチが関連しており、ピッチの高い音ほど明るい色と関連付けられる傾向があることが分かっていた。しかし、今回の研究では音の似た母音(「ay」「ee」)
に違う色が割り当てられた。つまり、ピッチの高低以外にも、母音と色の関わりを決めるファクターが存在するということになる。
「音と色をどのように結びつけるかというロジックが存在し、言語の構造はこのプロセスにおいて重要な役割を果たしています」論文著者の一人でオランダのラドバウド大学で言語学を研究するマーク・ディンゲマンセ氏は、プレスリリースの中でこのように語っている。
母音は言語ごとに異なっており、日本語では5個だが、オランダ語では16個にもなる。言語によって母音の切り分け方、グループ分けが異なり、その違いがイメージされる色にも影響しているようなのだ。となると、話す言語によって母音の色が変わる可能性があるということになるが、興味深いことに、共感覚を持っていたロシア生まれの作家ウラジーミル・ナボコフは、英語の「a」を「長い風雨に耐えた森の持つ黒々とした色」、フランス語の「a」を「つややかな黒檀の色」と表現したそうだ。
音に色を感じると言うのは何とも不思議な話だが、例え共感覚者のようにそれをはっきり知覚できなくても、その能力はひっそりと働いているらしい。
参考:「Behavior Research Methods」「Radboud University」「Daily Mail」ほか
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2024.10.02 20:00心霊あなたの名前が何色かが科学調査で遂に判明! 赤、青、紫…母音には共通の色の共感覚があった!のページです。母音、色、オランダ、言語、共感覚、最新研究などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで