なぜ大麻について話すことは、これまでタブーだったのか!? 大麻のトップランカー3人が集結<高樹沙耶&石丸元章&久保憲司>
●大麻はカウンターカルチャーのシンボルだった
久保 そもそも、なぜ1960年代、70年代の頃から、欧米の若者達がマリファナを開放したがっていたかというと、カウンターカルチャーのシンボルみたいなものだからです。髪を伸ばしたりするのと同じように、マリファナは自由の象徴だった。日本でも60年代、70年代には髪型やファッションでは同じような動きがあったんだけれど、大麻はなぜか否定されている。その理由について、考えていく必要があると思うんです。
高樹 日本には、テレビというメディアを信じて疑わない人がすごく多かったと思うんです。いまは変わりつつありますが、その辺りのことで、政治的な問題、利権の問題がいちばん大きいのではないでしょうか?
久保 そもそも大麻取締法はGHQ、アメリカから押しつけられたものですからね。それを後生大事に守っているのはそういう問題があるのかもしれません。
石丸 久保さんは、ミュージシャンを撮っているカメラマンです。大麻は写真や音楽に影響を与えましたか。
久保 ボクはMDMAやLSDの方に、よりすごい影響を受けた。それこそ、神様に会ったという(笑)。マリファナはそんなたいしたもんじゃないですよ。
石丸 苦笑!
久保 ザ・ビートルズのシングル「Paperback Writer」のB面「Rain」で音源を逆回しにしたのは、ジョン・レノンがマリファナを吸っているときにテープを逆にセットしたからだと言われてますね。それで、ジョンは「(マリファナの)神からの授かりもの」という名言を残している。
高樹 大麻で聴覚、味覚は変わるかもしれないけれど……幻覚というのはあまりないから、サイケデリック・ミュージックとは違うかもしれませんね。
石丸 大麻開放論を唱える方には、絶対主義、万能主義というか、ガンにも効くし、精神病にも効くと、それこそ大麻が万能みたいな主張をされる人もいます。
久保 昔、飲尿法がブームになった頃、何にでも効くと言っていたのと同じですね。
石丸 大麻は身体や精神に悪いものではない――ということはさまざまなコホート研究(追跡調査)などでわかるんですが、素晴らしいものだという気持ちが強くなり過ぎてしまう人もいる。発想が豊かになって、クリエイティブにも役立つと言われるとーー困っちゃう。そこまでのものではない。久保さんが、「そんなにたいしたものではない」と言うのは、自分はわかる気がするんです。特別なクスリではないですからね。
久保 インドへ行ったからといって、人生が変わらないのと同じように、マリファナで人生が変わるわけはありません。でも、LSDなら、人生は変わりますよ(笑)。
石丸 コラっ! 今日はLSDの話じゃない。高樹さんはその辺り、どうお考えでしょうか?
高樹 いま、大麻に対する誤解が多いから、何とかわかってもらおうとさまざまな主張するんですけれど、大麻だけが素晴らしいということはありません。
ただ、逮捕されたときに、いろいろなものを押収されたんですが、クリームなど医療用大麻系のものもあったのに、一切、写真が公開されなかった。パイプとかがニュースで流れて、すごく意図的なものを感じました。幻覚作用があるTHCという大麻の成分を入れたクリームをつくっていたんですよ。CBDという大麻成分は日本でも認められていますが、実はTHCも一緒に入っているほうが薬効が高いとされるんです。このクリームをアトピーで悩んでいる子供に塗ったら、すごく効果があった。効くことは、効くんですよ。
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2024.10.02 20:00心霊なぜ大麻について話すことは、これまでタブーだったのか!? 大麻のトップランカー3人が集結<高樹沙耶&石丸元章&久保憲司>のページです。高樹沙耶、イベントレポート、大麻、石丸元章、久保憲司などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで