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④タケコプター
一人用のドローンはロシア企業が開発し、すでにヤッターマン警察として知られるドバイ警察に納入されている。町中で使える一人用ドローンはすでにタケコプターみたいなものなのだが、ひとつ欠点がある。小型ヘリコプターと同じサイズなので持ち歩くことができないのだ。
そこで一人用ドローンのコンセプトを活かしたまま、普段は町歩きをしながら、いざとなればドローンを起動して空中に飛び立てるような進化型の製品が望まれるのだが、その開発には一定のめどがたっているようだ。
タケコプターの実現にはふたつのボトルネックがあった。ひとつは重量が意外と重くなるということ。小型のヘリコプターを背中に背負って町歩きをするのはプロレスラーでもちょっときついはずだ。
そこで登場するのが、サイバーダイン社が開発するパワードスーツ。要するに、パワードスーツの筋力を利用して、100kg以上の重量の小型ドローンを楽々と装備しようという考え方で、機械の補助で重さの問題をクリアしようという計画である。
そしてもうひとつのボトルネックが、回転翼の大きさだ。全長3mの回転翼をそのまま頭上に保持すれば、幅3mの余裕のある通路しか歩くことができない。この問題を解決したのが東レの炭素繊維技術である。
回転翼の根元の部分を自然にしなる素材で設計することで、ちょうどプードル犬の耳のように、普段は翼がしなって下向きに垂れさがるようにしておくのだ。そうすればタケコプターの横幅は人間とそれほど変わらないサイズになり、狭いビルの中にでも楽々に入ることができるようになる。
そしていざ、飛び立つときにはビルの屋上、ないしは少し広い公園などに出てそこでドローンのスイッチをオンにするのだ。すると、遠心力で回転翼は水平にひろがり、飛行可能となる。
実際に空を飛ぶ姿はまさに大型のタケコプターそのもの。このマシンも近い将来、ドバイ警察に配備されることになるだろう。
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