「宇宙人はいない」ロシア人大富豪が支援する“宇宙探査”でまさかの結果! 電波干渉でシグナルが隠された可能性!
■今後は最新鋭の観測施設で100万以上の星を調査
2015年にスタートしたブレイクスルー・リッスンでは、米・ウェストバージニア州にある「グリーンバンク天文台」の直径100mの電波望遠鏡と、豪・ニューサウスウェールズ州にある「パークス天文台」の直径64mの電波望遠鏡という世界で最も高性能な2つの望遠鏡を用いて地球外文明の痕跡を探し続けてきた。
今回の研究では、電波と光の波長の両方で1ペタバイト(100万ギガバイト)のデータを分析し、地球から160光年以内にある1327個の天体が入念に調べられた。分析の過程で数千もの興味深い信号が浮上してきたが、実のところそれらはすべて人工衛星のような人工物由来のものであった。
膨大な情報カタログのすべてが「arXiv.org」で公開された今回の研究は、この分野のこれまでの歴史の中で最大の地球外知的生命体探査データになるということだ。
この研究には関与していないペンシルベニア州立大学の天体物理学者、ジェイソン・ライト氏は研究データを包み隠さずすべて公開した研究者たちに感銘を受けたと「Live Science」に語っている。
「研究チームが何かを見落とした可能性があると思った人は誰でも、この研究データを直接調べて自分の目で確かめることができるのです」(ジェイソン・ライト氏)
今回の研究は残念な報告となったが、すでにより期待の持てる調査が今後に控えていることもありプライス氏は楽観的であるということだ。直径13.5mの電波望遠鏡64台から構成される南アフリカの最新鋭の観測施設「MeerKAT(ミーアキャット)」で銀河系周辺にある100万以上の星を調査することが決まっているのだ。
最新の電波望遠鏡を駆使すれば地球外文明のシグナルを発見できる日がより早く訪れることになるのだろうか。巨額の投資で立ち上げられたブレイクスルー・リッスンの動向に今後も引続き注目していきたい。
参考:「Live Science」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊「宇宙人はいない」ロシア人大富豪が支援する“宇宙探査”でまさかの結果! 電波干渉でシグナルが隠された可能性!のページです。仲田しんじ、SETI、電波望遠鏡、地球外文明、知的生命体、ブレイクスルー・リッスンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで