音楽を聴くと「創造性が著しく損なわれる」ことが判明! 特に危険なジャンルは… “音楽の力”神話崩壊!(最新研究)
■音楽が脳のリソースを奪う
音楽でリラックスできれば新たなアイディアが浮かびやすくなるようにも思われ、実際にそう主張する見解も少なくないのだが、実験の結果はこれに反するものになった。BGMが流れる中では一様に無音の環境よりもテストの成績が悪くなったのだ。つまりBGMが連想力とクリエイティビティを低下させているのである。
特に母国語のポピュラー音楽が流れている時には著しい成績低下が見られ、外国語の歌詞の曲はその次に成績を低下させ、そして歌詞がないインストゥルメンタルでも同様の傾向が確認された。
「BGM環境の中では静かな環境と比較して、パフォーマンスが低下しているという明確なエビデンスを見いだしました」と研究チームのネイル・マクラッチ博士は語る。
音楽を聴けばリラックスして問題に取り組めそうな気もするのだが、これは本人の自覚とはまったく別問題であることも判明した。つまり当人にとって好きな曲が流れ、ポジティブな気分でテストに取り組めたとしても、成績のほうは下がっているのである。
また例えば図書館などのようにBGMは流れていないものの、一定の環境音がする空間は、無音の環境とほとんど変わらないテスト成績になったということだ。つまり通常の試験会場などの環境は集中力の妨げにはならないことになる。
ではどうして音楽で連想力とクリエイティビティが低下するのか? 研究チームによれば、音楽は言葉に関わるワーキングメモリを消費するからであると説明している。BGMが脳のリソースを奪ってしまうためテストに“全力”を発揮することができなくなってしまうのだ。
もちろん言語を必要としない作業や、単純作業への音楽の影響はまた別のものになるが、ある問題についてじっくり考えてみたいときなどはやはり静かな場所を選ぶ、もしくはつくるのがよさそうだ。
参考:「Sott.net」、「Medical Xpress」、「Daily Mail」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊音楽を聴くと「創造性が著しく損なわれる」ことが判明! 特に危険なジャンルは… “音楽の力”神話崩壊!(最新研究)のページです。音楽、脳、仲田しんじ、BGM、楽曲、クリエイティビティ、創造力、連想力などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで