過激に不死を求める「延命主義者連合」のヤバすぎる主張とは!? 凄まじい命への執着… 長生きのためには手段を選ばない!

■「無限の命は副産物であり目標ではない」

 では延命主義者の言う「延命学的な躍進」は、本当に近いのだろうか? これまでのところ、延命学研究は幾つかの発見をしているが、それは一般人にとってまだ現実的ではない。

 米国政府機関である国立老化研究所のディレクター、リチャード・ホッド氏は、動物における研究では、寿命はすでに何倍にも延長可能だという。

 生物学者のローラ・デミング氏は、2011年に延命学研究を行うベンチャーキャピタル会社「Longevity Fund」を設立した。デミング氏も、老化する細胞やミトコンドリア等の老化の生物学的マーカーを根絶することに、すでに成功していると話す。

 延命主義者として有名な科学者のデ・グレイ氏は、延命は単なる健康問題ととらえている。我々の望んでいるのは死を無くすことではない、と彼は話す。

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著名な科学者であり、延命主義者であるデ・グレイ氏(56歳)「The Guardian」の記事より

「私たちは年を取った時に、病気にならないことだけを望んでいるのです」と言う。社会が不死の概念にどんなに反対しようとも、アルツハイマー病や、心臓血管系疾患に見舞われることを望んでいる人など誰もいない。

 そこでデ・グレイ氏は、延命学とは、年齢関連の病気の治療法を開発する行為であり、要は「死因」を減らすことだと言う。デ・グレイ氏にとって、延命の利点はアルツハイマー病にかからないことであり、無限の命は副産物に過ぎず、目標ではないと語る。

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「The Guardian」の記事より

 欧米の「延命主義者」の過激さ、熱量は凄まじいものがあるが、長生きしようとして、健康を害しては元も子もない。デ・グレイ氏の言葉、「革新的発明の日が来るまで健康を保って待つ」のが、最も冷静で賢いのかもしれない。

参考:「The Guardian」、ほか

文=三橋ココ

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