和歌山で「反イルカ漁団体」が超怪しげな暗闇ミサを実行していると判明! 【潜入取材】
和歌山で「イルカ漁反対の団体」が超怪しげな暗闇ミサを実行していると判明! 捕鯨も反対”謎のクジラ水”でお祈りも【潜入取材】
■水の波動? 水に「ありがとう」?
予定通り、7時頃からキャンドルナイトが始まった。浜辺に並んだキャンドル型の電灯を囲む形で、20人のアニマルライツさんたちが膝を抱えて座る。キャンドルナイトをリードするのは、ヨガの経験があるというAMIさんという地元和歌山県内の女性。「舞い」を本業としているという。
AMIさんがボトルを取り出して中の水をボウルに注ぐ。地面に置かれたボウルの中に、ロウソクが灯っていた。
「南極のクジラ水の話を聞いたことありますか。南極でクジラが愛を紡いでいて、そのそばで採ってきた水です」(AMIさん)
「それ!?」(参加者)
「それが1滴入っているだけなんですけどね。水合わせっていって、波動を伝えていく」(AMIさん)
のっけからわけのわからない話が。
「これはほんとに科学的にも証明されていて、『ありがとう』と言えばありがとうの結晶になるし、『愛してる』って言えば愛してるっていう結晶になる。水ってすごいエネルギーを伝えていく役割があって、その南極のクジラたち海の中で愛のエネルギーを伝えている動物。そのクジラの愛の水を授かったので、それが1滴入ってるだけで、その波動がこうパーンと広がっていく」(AMIさん)
波動とか、水に「ありがとう」とか、結晶とか、全て1999年発刊の『水からの伝言』(江本勝・著)によって広まった、いわゆる「ニセ科学」の主張だ。(トカナ編集部注:トカナの取材では、食べ物にありがとうと声をかけるとカルシウムが増えたとする研究者の証言を紹介したことがあるが、”一般的に”ニセ科学認定されていることは否めない)
「いまそのお水をここに入れて、いまからこの水にみんなで祈りを捧げて、みんなの祈りをきゅっと集めたものを最後に海に流すと、私達の祈りが海から外にどんどんつながっていく。今日はそういう見えない力を信じながらお祈りしていけたらなあと思います」(AMIさん)
何を言っているのか、さっぱりわからない。
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