和歌山で「反イルカ漁団体」が超怪しげな暗闇ミサを実行していると判明! 【潜入取材】
和歌山で「イルカ漁反対の団体」が超怪しげな暗闇ミサを実行していると判明! 捕鯨も反対”謎のクジラ水”でお祈りも【潜入取材】
■オウム? ハレルヤ?
「呼吸で、いらないもの、不安な思いとかネガティブな思いとか、そういう思いを全ては~っ!っていう呼吸で大地に吐き出していきます。は~っ、は~っ。ため息みたいな感じでは~っ。いらないものを全て~は~っ」(AMIさん)
空がほんのり明るさを残すだけで、辺りはすでに真っ暗。小さなキャンドル(電灯)の明かりを囲む約20人が、水辺に座って静かに深く呼吸している。
いつの間にか右翼は帰ってしまった。警察官も4、5人を残していなくなった。
参加者たちは10分ほどこの呼吸を続けた。傍から見ているだけだと、数時間にも感じる謎の沈黙。
「それでは、自分がイメージしている、こうあってほしいというイルカたちの姿。クジラたちの姿。動物たち。地球の姿を、目の前の自分の画像にイメージしていきます。イルカたちが喜んでいる姿。お母さんのイルカと子供のイルカが遊んでいる姿。どんなイメージでも大丈夫です。それを強く強くイメージして下さい」(AMIさん)
スピリチュアルなセミナーなどでおなじみの瞑想。村田らむ氏は飽きたのか、堤防で仰向けに寝転がって、iPhoneを使った星空写真の撮影に勤しみ始めた。宇宙から降り注ぐスピリチュアルなエネルギーを感じるにはもってこいの、満天の星空なのに。
ポロン、ポロロン。いきなりAMIさんがウクレレを弾き始めた。そして歌い始めた!
「♪夜空に~輝く~星~たちよ~ 我らを~見守り~ たまえ~~~~~」
メロディはキリスト教の賛美歌『アメージング・グレース』。ミサだ。これはどう見てもミサだ。
参加者たちは黙って瞑想を続けている。ウクレレを弾きながらAMIさんの語りが入る。
「みんなの夢の実現に向けて、みんなで声をあわせていきたいと思います。音は思いを届けて叶えてくれます。これはインドの聖なる音なんですけれど、『オウム』という音をみんなであわせていきたいと思います。唱えるだけでその場所が清められていくとインドでは言われています」
「オウ~~~~~ム」(AMIさんと参加者たち)
「オウ~~~~~ム」(AMIさんと参加者たち)
「オウ~~~~~ム」(AMIさんと参加者たち)
近くの警察官に声をかけた。
──これもう完全に宗教じゃないですか。
「私の口からは何とも申し上げられません」
政教分離か。
虫の声。波の音。満天の星。そして暗闇に響き渡る「オウ~~~~ム」の声。
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