和歌山で「イルカ漁反対の団体」が超怪しげな暗闇ミサを実行していると判明! 捕鯨も反対”謎のクジラ水”でお祈りも【潜入取材】

■肉の側って?

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右翼、警察の他に海上保安庁(左奥の船)も来ていた

 翌日、イルカ漁解禁日の午後には、同じアニマルライツ集団がイルカ漁への抗議デモを行った。前日より若干、人数が増えたように見える。スタート地点となった太地町の港の駐車場には、前日の右翼関係者たちも街宣車を乗り入れて集結した。

 右翼の街宣車はデモのスタート前までは大音量で音楽をかけていたが、スタート直前には立ち去った。私と村田氏はスケジュールの都合で、デモの開始直後だけ取材して太地町を後にした。

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 デモのスタート前、アニマルライツさんが声をかけてきた。

「撮影した写真をいただくことはできないでしょうか」

──取材として中立の立場でいたいので提供はできない。アニマルライツの宣伝に使われたら、取材のはずなのにアニマルライツに肩入れしていることになってしまう。

「あなたは中立じゃないでしょう。肉の側じゃないですか」

 肉の側なんて言って非難するくらいなら、最初から写真なんかねだらなければいいのに。だいたい、肉を食べる人間は肉も草も食う。ヴィーガンやアニマルライツは「草の側」なのかもしれないが、「肉の側」なんていう人間はいない。

 夜は、大阪で牛と鹿とラムを楽しんだ。「なんば赤狼」というジビエの店だ。肉汁とタレがたっぷり染み込んだ添え物のキャベツも最高。草も残さず食べた。

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文=藤倉善郎

●やや日刊カルト新聞総裁兼刑事被告人 1974年、東京生まれ。北海道大学文学部中退。在学中から「北海道大学新聞会」で自己啓発セミナーを取材し、中退後、東京でフリーライターとしてカルト問題のほか、チベット問題やチェルノブイリ・福島第一両原発事故の現場を取材。ライター活動と並行して2009年からニュースサイト「やや日刊カルト新聞」(記者9名)を開設し、主筆として活動。著書に『「カルト宗教」取材したらこうだった』(宝島社新書)
Twitter:@SuspendedNyorai

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