健康な老人を襲う「老人喰い」ビジネスの実態!“怖い介護サービス”で急成長する優良企業とは!?
あるとき仲良くなった老人がうれしそうにパンフレットを見せてくれた。
「今度、この老人ホームに住むことに決めようと思うんだ」
大手の不動産会社が運営する豪華な老人ホームのようで、贅をつくしたつくりときめ細かいサービスがとても良いのだという。老人は入居がとても楽しみだと話していた。数ヶ月して老人は実際に入居することになり、見守りで会うこともなくなった。
それから半年もたたないうちに同じことが起きた。別のお宅の老人がやはり老人ホームに入居するという。同じ不動産会社が経営する別の施設だった。
その老人ともそれ以来、会うことはなかったのだが、あるとき見守りの途中にその老人の家の前を通ることがあった。昔から世田谷に住む資産家で都内とは思えないほどの広い庭のあるおちついた邸宅だったのだが、それが取り壊されて更地になっていた。
ふと何の気なしに工事予定が書かれた看板が目にとまった。分譲マンションが建つらしい。それも同じ大手の不動産会社だった。
「ああ、それは老人喰いだね。別働隊が動いているんだよ」
ある日、銀行員になった大学時代の友人がぽつりとそう語ったそうだ。判断力が落ちてきた高齢の資産家に寄り添う形で、次々とサービスを売り込んでいくことで成長している会社があるという。銀行の取引先としては優良企業であるその会社のやり口を、彼は得意げに話してくれた。話を聞いてとても嫌な気持ちになり、アケミさんはその会社を辞めたのだという。
その別働隊は何をしているの?とアケミさんに尋ねたのだが、
「言えません」
と断られた。
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2024.10.02 20:00心霊健康な老人を襲う「老人喰い」ビジネスの実態!“怖い介護サービス”で急成長する優良企業とは!?のページです。企業、老人、怖い話、王山覚、銀行、老人喰いなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで