5番目の力「X17」発見される！ 科学で説明できない現象ガチ観測…可視世界を暗黒物質に接続する力か

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　そして、このX17には宇宙の仕組みをこれまで以上に解明する潜在力が秘められているという。科学者の悩みの種、ダークマターである。

「X17は我々の可視世界とダークマターを繋いでいる粒子かもしれません」（クラスナホルカイ氏）

　米・カリフォルニア大学アーバイン校の物理学者ジョナサン・フェン氏も、X17は「ゲーム・チェンジャー」になると期待を寄せている上、「間違いなくノーベル賞もの」だと興奮している。それほど素晴らしい発見なのだが、実は以前にも同様の現象をクラスナホルカイ氏は観測していたのだ。

　2015年、クラスナホルカイ氏らは、ダークマターを運んでいると予想されるダーク・フォトン（暗黒光子）を検出する実験の途上、ベリリウム同位体の崩壊において、今回と同じ現象を観測していたのだ。この時、電子と陽電子の角度はちょうど140度だったという。これも既存の物理学では説明のできない現象だ。

　当時、この研究は権威ある科学誌「Physical Review Letters」に掲載されたが、物理学界ではあまり注目されなかった。ところが、後にカリフォルニア大学の研究者らがクラスナホルカイ氏の方法と結果が正しいと証明したことで、にわかに注目されるようになったという。

　いずれにしろ、今回観測された第５の力、そしてX17の存在が確定すれば、物理学の標準モデルを大きく刷新する必要が出てくるだろう。ダークマターやダークエネルギーの解明も進むことは間違いない。今後の研究に大いに期待したい。

参考：「Big Think」、「Science Alert」、「Daily Mail」、他

TOCANA編集部

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