UFOの離陸でヤケド! カナダで最も有名なUFO事件「ファルコン・レイク」とは?

ミカラク氏のかかりつけ医はこの奇妙な症状を正確に診断することはできず、一度は大病院に送る手続きをとったのだが、どういうわけかその後精密検査を受けることはなかった。
この症状の一方でミカラク氏はカナダ連邦警察隊やカナダ空軍をはじめとする当局から、この件について詳しい事情聴取を受けた。ミカラク氏は事件の詳細を語るとともに、この時に間近で見た円盤の姿をできる限り正確に絵に描いた。現場捜索も行われ、焦げたグローブと帽子、シャツも発見されて回収された。
こうして明るみになった事件はメディアでも大きな話題を呼び、「ファルコン・レイク事件」として語り継がれることになったのだ。ちなみにミカラク氏は1999年に83歳で亡くなっている。
■再び高まるカナダのUFO熱
今に至るまでこの「ファルコン・レイク事件」について当局は何の説明もできないとしている。
これに業を煮やしたカナダのサイエンスライターでUFO研究家のクリス・ルトコフスキ氏は、ミカラク氏の家族と協力して、氏が遺した「ファルコン・レイク事件」についての資料と情報をできる限り収集して保管する作業に着手した。

この作業の過程でルトコフスキ氏は、ミハラク氏の息子のスタン・ミカラク氏との共著となる「ファルコン・レイク事件」についての著作「When They Appeared: Falcon Lake 1967: The Inside Story of a Close Encounter」を今年1月に出版したのだ。
そしてルトコフスキ氏はカナダ国内でのUFO事件のデータベースを構築、充実させることを思い描き、この「ファルコン・レイク事件」を含むこれまで収集したUFOに関する資料をマニトバ大学のアーカイブスである「University of Manitoba Archives & Special Collections」に寄贈した。UFOについての情報がオープンになることで、解明の糸口が見つかることが期待されている。
先の11月7日には、このマニトバ大学でルトコフスキ氏とスタン・ミカラク氏が「ファルコン・レイク事件」についての講演を行い、ミカラク氏の焼け焦げた帽子とシャツが初めて一般公開された。
カナダでのUFO熱は昨今再び高まっており、2018年4月にはカナダ造幣局がこの「ファルコン・レイク事件」を記念した20カナダドル記念硬貨を発売している。

あらためて脚光を浴びる50年前の「ファルコン・レイク事件」とともに、カナダでのUFO目撃情報からも目が離せそうにない。
参考:「Mysterious Universe」、「CBC Digital Archives」、「Mysterious Universe」ほか
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2024.10.02 20:00心霊UFOの離陸でヤケド! カナダで最も有名なUFO事件「ファルコン・レイク」とは?のページです。UFO、未解決、仲田しんじ、目撃、遭遇、ファルコン・レイク事件などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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