最近発表された「最も奇妙な科学研究」10選! ネッシーの謎、蚊の弱点、粒子でない粒子の存在…!
7.ブラックホールは蒸発するのか?
1974年、理論物理学者および宇宙学者のスティーヴン・ホーキング博士は、最も有名な予測を行った。それは、ブラックホールは最終的に完全に蒸発するというものである。
ホーキング博士はかつて、ブラックホールは完全に「ブラック」ではなく、宇宙空間に粒子を放出すると予測し、この放出される粒子は、「ホーキング放射」として知られている。博士は、これらの粒子がゆっくりとブラックホールの質量とエネルギーを取り去り、最終的にブラックホールが消えると理論付けたが、他の物理学者はそれを証明できるとは考えていなかった。
しかし今年、イスラエルのテクニオン・イスラエル工科大学の物理学者ジェフシュタイン・ハウアー氏とチームが、実験室で疑似ブラックホールを作って、この「ホーキング放射」を最終的に発見した。
8.蚊はスクリレックスの音楽が嫌い
科学者はエレクトロミュージシャンのスクリレックスの楽曲は、蚊を撃退するのに有効だと述べている。この研究では、電子音楽がデング熱を媒介するネッタイシマカにどう影響するかを調べた。
この研究の結果、10分間、スクリレックスの「Scary Monsters And Nice Sprites」を聞かせた後、蚊の吸血量と生殖活動が少なくなることが判明した。その理由は、蚊にとってノイズは、同種および宿主からの信号の知覚を混乱させるためらしい。
研究者は、殺虫剤に代わる「環境に優しい」代替手段として、蚊の行動を操作するために電子音楽を使用できると真面目に考えている。
9.粒子でない粒子
物理学者は、ついに実際には粒子でない粒子「オデロン(odderon)を発見したかもしれない。
フランスとスイスの国境の下にある全周17マイル(約27キロ)の円形トンネルでは、科学者の国際的な共同研究により、世界最先端の科学機器である大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を使用した実験が行われている。この実験によって、数十年にわたって求められていた準粒子の潜在的な証拠が示されたのだ。
研究者たちは1970年代にはすでに、オデロンの存在を予測していたが、LHCが2015年に最高のエネルギーで動作を開始するまで、オデロンは単なる推測の域を出なかった。
米カンザス大学のティモシー・レイベン博士は、オデロンのアイデアはかなり古く、常に実際の物理実験の範囲外にあるように思われていたという。そしてオデロンは、物理学のいくつかの深い問いに関係してくる重要な発見だと語った。
10.不思議な物体「ウーブレック(Oobleck)」
ウーブレックは非ニュートン流体で、液体と固体の両方の特性を持つ物体だ。ゆっくりと手を入れると普通の液体のように浸すことができるが、ウーブレックを絞ったり、パンチしたりすると、固体のように手触りがしっかりする。
ウーブレックは片栗粉と水でごく簡単に作れるが、コンピュータモデルの助けを借りると、さまざまな力に対する反応を予測するのに非常に役立つ。科学者はこのモデルを使用して、2枚の板の間で押された場合、空中発射体に衝突した場合、または車輪に轢かれた場合などのシミュレーションに使っている。
また科学者は、ウーブレックを使い、道路にできた穴を一時的に埋めるなどの革新的で、かつ世の中の役に立つ用途を見つけようとしている。
参考:「Live Science」ほか
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2024.10.02 20:00心霊最近発表された「最も奇妙な科学研究」10選! ネッシーの謎、蚊の弱点、粒子でない粒子の存在…!のページです。ネッシー、蚊、食虫植物、嗅覚、ブラックホール、騒音、森林、三橋ココ、オデロン、ウーブレックなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで