ついに「ストレスで白髪が増えるメカニズム」完全解明! 「●●的状況」が白髪を生む… 絶望の事実発覚
■色素が枯渇した毛包からは色付きの髪は生えない
かつてフランス革命で処刑されたマリー・アントワネットは、執行の前日に一夜にして白髪になったという逸話が残されている。またボクシング漫画の『あしたのジョー』でも、矢吹丈と壮絶な死闘を繰り広げたホセ・メンドーサが倒れても何度も立ち上がるジョーの気迫に精神的に追い詰められ、試合直後に白髪になるというシーンが描かれている。
これらはあくまでも逸話やフィクションではあるが、白髪の原因が強いストレスにあることは、これまでにも多く示唆されている。
研究チームも当初から白髪は何らかのストレスが原因であると見込んでいて、“容疑者”をいくつかピップアップしていた。
最初の仮説はストレスによって免疫系が毛包の色素産生細胞を攻撃し、髪の着色を妨げているというものだった。しかし免疫細胞のないマウスでも白髪が生えることから、この仮説は否定されることになった。
次に別名“ストレスホルモン”として有名なコルチゾールが白髪に関係していると考えた研究チームだったが、免疫細胞と同様、コルチゾールを欠いたマウスでも体毛が白くなることがあり、この仮説も却下されることになった。
こうして“容疑者”をしらみつぶしに検証して、ようやくノルアドレナリンという“真犯人”が特定されることになったのだ。研究チームによれば、ノルアドレナリンによる色素産生細胞の枯渇がいったん達成されてしまうと、その後戻ることはないという。つまり色素を使い果たした毛包からは再び色付きの毛髪は生えないことになる。
危機に直面した時の「闘争・逃走反応」によって分泌が促進されるノルアドレナリンは、我々のサバイバルにとって有益なものであるのだが、それが白髪という意外な“副作用”を生み出すことが今回の研究で明らかになったことになる。
我々の身体能力を一瞬にして高めてくれる「闘争・逃走反応」だが、頭髪のためにはあまりスリルとサスペンスを求め過ぎないほうがいいのかもしれない!?
参考:「Sci Tech Daily」、「The Harvard Gazette」、ほか
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