【新連載】20代の身近な不思議体験を収集! 今川宇宙の「R25オカルト大調査」!


 この度新たに連載をさせて頂きます、今川宇宙と申します! 宇宙と書いて、うちゅうと読みます。1996年12月3日生まれの23歳、普段は舞台を中心に女優・歌手・イラストレーターとして活動しています。

 この連載では、私たち25歳以下の若者たちの身の回りで起きた怪現象・霊的現象・不思議な体験を取材し、イラストを交えてご紹介していきます。

 今回は初回ということで、まずは自己紹介と、我々若い世代にとってのオカルトについて書いていきます。

■国民総ライトオカルトな時代に生まれて

 小学校の給食の時間に流れた怪談を聞いて眠れなくなった日から、私は普段味わえない恐怖、背筋の凍る感覚の虜になりました。放課後の教室で勝手にお化け屋敷を企画運営し、楳図かずを先生のホラー漫画を読み漁り、稲川淳二さんの怪談ライブに行き、順調にホラー好きの階段を登りました。

 その熱はいまだに冷める気配はなく、今は怪談師の方をお招きしたイベントを企画したり、ただ怖がるだけの人として怪談・オカルトのイベントに出演したりしています。

 もちろんUFOや都市伝説など、心霊以外のオカルトも大好きです!

 私たち25歳以下にとってオカルトは、それ以前の世代から見たものとは少し変わってきています。インターネットやスマホの普及により、「不思議」「不可解」に思うこと自体減ったのではないでしょうか。

 だから、ネットが普及してなかった時代の、学校や職場で都市伝説や幽霊の噂話が流れ、口頭伝達のみで尾ひれ背びれがつきながら広まってゆき、詳細不明の得体の知れない存在に恐怖する……みたいな体験にも、私はちょっぴり憧れを抱いてしまいます。

 1999年7の月だって、私は物心あんまりついてなかったし。いいなあ、大騒ぎしたかった……。

 怪談も、わざわざ肝試しや夏の夜の怪談会的なのを開催してみんなで集まらなくても、夏冬問わず電車の中で指一本で読めちゃう、聞けちゃう時代です。オカルトやサブカルに興味がないタイプの人でも、気軽にネットの実話怪談なんかを読むようになりました。ウェイっぽい人たちも「洒落怖」の話で盛り上がる、いわゆる「国民総ライトオカルト時代」なのかもしれません。

 そんな中で若い世代が反応しやすいのは、やっぱり実話。ネットで有名になる話も、「生」っぽいやけにリアルな話ばかりです。

 だからこそ今、「ネットに載っていない私たちの身近な不思議体験」を集めて連載していけば、ひいては若い世代の「生怪談離れ」にも一役買える……買えたらいいな……と、思っております。

 これから何卒よろしくお願いします。

●藤棚と揺れる電話ボックス

 さて、記念すべき第一回は、友達のMくんから聞いたお話です。

 確か中学生の頃だったと思う。

 ちょっとひんやりしてる日の夕暮れ。

 友人Aと、安いドーナツの工場の直売所へ自転車で行って、ドーナツ買って、近くの公園で食べてた。

 その公園は藤棚があって、用水路が隣に流れてて、よく行くところだった。

 その公園の近くに、市民プールみたいなのがあるんだけど、そこはもうかなり前に閉館しちゃってた。

 そのとき俺、ちょうど廃墟にハマってたから、「ちょっと見てくるわ〜」って言って。

 Aはベンチでドーナツ食べて待ってることにした。

 廃墟は完全に封鎖されてて中には入れなかったから、仕方なく周りを一周して戻ることにした。

 公園に戻ってる途中、バタンッって大きな音がした。

 後ろを見ると電話ボックスがあって、それがひとりでに揺れてた。

 周りに人はいなくて、なんとなく現実離れした感覚に襲われて、そのときちょうど遠くで夕方のチャイムも鳴り始めて、気が遠くなってく感じがした。

 やばいやばいこわいこわいって思って、Aのところへ戻った。

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