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【うまい】幻の名店「札幌ラーメンピリカ」が大復活！餃子10個で200円、爆安絶品「味噌コーンラーメン」は今すぐ食べろ！

2020.03.01 14:00 文＝酒井透

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　周りが住宅街になっているということもあるだろうが、「珍来」には、次から次へとお客さんがやって来る。厨房を覗いてみると、お兄さんがおやっさんの手つきをチェックしていた。「店を継いでもらう以上、生半可なことはさせられない！」という思いがあるのだろう。餃子を焼くときは、プレートの中まで覗き込んでいた。50品目以上あるメニューを覚えるのは、さぞ骨が折れるだろう。

　「珍来」の麺のメニューには、味噌ベースのコーンラーメンやバターラーメンの他に、ワカメラーメン、ザーサイラーメンなどがあるが、おやっさんが店を継いでから味噌コーンラーメンと味噌バターラーメンが「ピリカ」仕様に変更された。

　そして、「ピリカ」ファンら誰でも知っている『あれ！』だが、嬉しいことにまったく変わっていなかった。

　おやっさんは、お客さんが来ると「いらっしゃいませぇ〜〜〜」。注文を受けると「ぁ、はぁ〜ぃ」。お会計は、義理の姉がやっていることもあるので、直接お金のやりとりをすることはないが、厨房の中で「ありがとうございましたぁ〜〜」。そのトーンは、とても柔らかくて、蚊の泣くような声にも聞こえる。

　日本中に有名なラーメン店は、そこかしこにあるが、おやっさんが醸し出す雰囲気は、誰も真似をすることができない。「ピリカ」ファンは、『これ！』が好きで通っていた面もある。“味噌ラーメン” と“おやっさんが醸し出す雰囲気”はセットになっているのだ。

　ちなみに、「珍来」は、中華料理屋となっているが、飲み屋としての一面も持ち合わせている。お兄さんが隣でスナックを経営しているので、お酒も色々ある。そのため昼間から飲みに来ている常連客も多い。定番となっているチャーハンは、とても美味しくて評判も上々。メニューにないものも希望すれば作ってくれる、とても家族的な店だ。

　常連客との会話も面白いし、友だちを誘って飲みにいくのもいい。復活した「ピリカ」のコーンラーメンとバターラーメンは、それぞれ650円で、餃子は、10個で200円と昨今では考えられないほど爆安だ。「珍来」に引き継がれた西東京市のソウルフード。みんなも一度食べに行ってみよう!!

【珍来】
東京都東久留米市滝山5-12-23
042-471-7563

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文＝酒井透

酒井透

写真週刊誌「FOCUS」（新潮社／休刊中）編集部カメラマンを経て、現在、秘境・不思議スポット探検家／写真家として活動中。「FOCUS」時代には、逮捕直後の宮崎勤をスクープする。国内はもとより、これまでに50カ国あまりで取材活動を行っている。著書に『中国B級スポットおもしろ大全』（新潮社）、『未来世紀軍艦島』（ミリオン出版）などがある。最新刊は、『軍艦島　池島　長崎世界遺産の旅』（筑摩書房／共著）。
Twitter：@toru_sakai

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