「宇宙の法則を解き明かした瞬間、この世は消えて別のものに置き換わる」気鋭の科学者が断言! パラレルワールドの存在も確実!
■「現代の物理学は立ち往生している」
キャロル氏は現代の物理学は誤った方向へ力を注いでいると指摘している。現在の物理学はビッグバン理論をはじめとするこの宇宙の成り立ちと、一方で自然法則の解明という2つに注視するあまり、この2つを結びつけようとしてばかりで袋小路にはまり込んでいるというのである。
キャロル氏は新しい視点から宇宙論の全体像の問題に取り組むべき時だと主張する。
「物理学は、自然とビッグバンの基本を理解しようとして立ち往生しています。今は一歩後退してその基礎を理解する時です。すなわち量子論の世界の理解に取り組むべき時です」(キャロル氏)
物理学では基本的に何か不可解な現象に対して仮説を立てて検証し物理法則に当てはめようとするのだが、キャロル氏はその態度は正しくないと主張している。現実がどのように“見える”のかが問題なのではなく、どのように“見る”のかが量子論の観点からの問題であるというのだ。
宇宙の成り立ちを研究するのではなく、量子力学の分野の研究を具体的に深めていかなければならないということだ。そして最近の技術的進歩により、不可解な量子論の世界も少しずつではあるが観測が可能になってきていることも追い風になっているという。
ではこうして我々がこの世界と、パラレルワールドについての知見を深めていった暁には何が待っているのだろうか。
「宇宙が何のためにあるのか、そしてそれがなぜここにあるのかを誰かが発見した場合、それは即座に消え、さらに奇妙で不可解なものに置き換わるという理論があります。そしてこれはすでに起こっていると示唆する別の理論もあります」(キャロル氏)
2011年の「TEDトーク」の壇上でキャロル氏は、この宇宙の成り立ちを検証すると、ビッグバンがなぜ起こったのかは説明できないが、何度も起こっていると考えられるという理論を展開している。そして宇宙ははるかに複雑であり、我々が生きている世界はほとんど偶然に近い確率で生まれた領域であるというのだ。
そのような狭隘な場所から宇宙を理解することなど、どだい無理な話であるともいえそうだが、科学者たるものは広大な宇宙に想像力を膨らますのではなく、将来性という点で最も有望である量子力学の研究を地道に積み重ねていくべきであるということが提言されているようだ。それでも、今この瞬間にもパラレルワールドに別の自分が確実に存在していると考えるのは少しばかり“心の支え”になるかもしれない。
参考:「NZ Herald」、ほか
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