【20年目の世田谷一家殺害事件】犯人の本当の残忍性と異常性、雄弁に語る遺留品…
【20年目の世田谷一家殺害事件】犯人の本当の残忍性と異常性、雄弁に語る遺留品…日本最凶未解決事件「迷宮の歪んだ真実」(中編)
〜裏社会や警察事情にも精通する作家・ジャーナリストの沖田臥竜による緊急掲載シリーズ・最も不可解で謎に満ちた未解決事件~

(前編はこちら)
■DNA分析からも見えた「外国人犯人説」
20世紀最後の日に発覚した世田谷一家殺害事件。その日付だけでなく、幼い子どもを含む家族4人が無残に殺害された事実からは犯人の残忍性と異常性が窺われるが、もう一つ、事件の大きな特徴として挙げられるのが遺留品の多さだ。これまでも多くのメディアがその遺留品や遺留物について報道してきた。
それは驚くほどの量だ。現場には、犯人が着ていた服のほか、通常であれば犯人特定につながるような証拠が、そのまますっぽりと残されていた。しかも、指紋やDNAは、偶然、採取されたという話ではない。2階の風呂場の壁には、宮沢さん一家とは異なる右手の形をした血の跡まで残されていたのだ。
他にも、犯人が宮沢さん一家を殺害した柳刃包丁、包丁を包んでいたと思われるハンカチ、着ていたトレーナー、被っていた帽子、巻いていたマフラー、持っていたヒップバック、つけていた香水、所持していた文房具……。他の未解決事件とは比較にならないほどの遺留物が、現場に残されていた。履いていた靴の跡もあり、遺留品や靴は製造先、販売店まで特定されている。

特に、殺害に使用された柳刃包丁は、事件前日に小田急線経堂駅前の量販店で販売されていたことまで判明している。犯人もしくは犯人に関係する何者かが、事件前日にその場所に存在していたのである。それでも、その足取りは全く掴めていない。
DNA型の分析では、父方がアジア、母方が欧州あるいは地中海の民族に特徴的な型を持つ点まで指摘されている。それに加え、遺留品から今も根強く唱えられているのが外国人犯人説で、その中でも有力とされるのが韓国や東アジア系説だろう。
現場に残された足跡から判明した靴は、英国ブランドのテニスシューズ「スラセンジャー」の28センチサイズのものだった。スラセンジャーは韓国のみで製造・販売されていたうえ、28センチとなると400足しか製造されておらず、事件当時は既に完売していた。

事件現場の室内にはこのスラセンジャーの土足痕が多く残されており、他には発見されていない。そのため、単独犯だとほぼ断定されている。
ただ、このスラセンジャーから犯人が韓国と直結するかといえば、それは短絡的にすぎるだろう。ただ単に、犯人が韓国渡航時に購入しただけかもしれないし、他から譲り受けた可能性も否定できない。そもそも、遺留品の多くは海外よりも日本国内で販売されていたものだ。また、例え犯人が外国籍だったとしても、たまたま来日していた外国人とは考えづらいだろう。犯行状況や遺留品の販売時期から、犯人は少なくとも現場付近の世田谷、杉並、調布、狛江といった東京23区西部側に土地勘のある人物だったと見られている。
ただ、これだけの材料がありながら、世田谷一家殺害事件の捜査線上には特定の人物が浮上してきていない。
長い歳月の中で、何人もの人物が捜査線上に浮上しては消えていくという作業が繰り返されてきた。だが、東京・八王子で起きたスーパーナンペイ事件(95年7月31日、八王子市のスーパーナンペイで起きた殺人事件。正式名称「大和田町スーパー事務所内拳銃使用強盗殺人事件」)とは違い、誰ひとり容疑者といえるほどのレベルには到達しなかった。証拠だけは山のようにあるものの、ホシだと睨める人間すら浮かび上がっていないのである。
事件発生から20年目を迎える現在、犯人が生存しているか否かさえ分からない。もし仮に犯人がすでに死亡していたら、もう永久に辿り着けない可能性もある。そのため警視庁では何年も前から、既に死亡した人物の中に事件との接点がある者がいないかを調べる捜査も進めている。ただ、この間に死亡した人物は無数にいる。時間が経てば経つほど、捜査は困難を極めていくのだ。
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