歴史覆す「コカインミイラ」の謎! 未だ解明できない、ファラオと大麻とコカインの関係!
■エジプト人は新世界に到達していたのか?
しかし絶対的な謎は、いったいどうやってエジプト人は、ニコチンやコカインを入手していたのかについてだった。
まず、考えられうる可能性は、他の物質の痕跡をコカインとニコチンと誤認したケースである。例えば古代エジプトには、アルカロイドを持つナス科の植物や、ベラドンナと呼ばれる別の植物が存在していた。ニコチンについても、ニコチンを含む植物はタバコだけではなく、トマトやナスなどにも少量含まれている、という。また、古代エジプトにあったニコチアナ・アフリカという植物も、ごく微量のニコチンを含むという。
次の可能性はミイラの近くで大量に喫煙したり、ニコチン系殺虫剤を散布したことで、ミイラにそれらが付着した可能性だ。しかしその場合、ミイラの体内の代謝にまでニコチンやコカインが残っているのは奇妙だろう。
しかし、エジプト人が新世界に到達していたという仮説に対する反論は数多い。まず、エジプト人が新大陸に到達できるような、耐航性のある船を持っていたという証拠がないということだ。もう1つは、これらの壮大な旅の記録が全くないことだ。
エジプト人は航海の仕方を知っており、ナイル川を航行する様子を描いた壁画ならば存在している。実際、短い旅に適したボートや平底小船が、多く発掘されてきた。「ハトシェプスト女王葬祭殿」の神殿のレリーフにも、「プント遠征」で使われた船の絵が描かれている。
エジプト人は陸上での旅や探検についても、次の世代への知識として、技術の詳細を書き留めている。
もし、エジプト人が何百年もの間、はるか遠方のアメリカ大陸と貿易していたとしたら、なぜ移動法、旅の様子、船の建造法、そして取引の模様について、何も書き残されていないのだろうか。その大掛かりな旅だけが、なぜ秘密であったのだろうか。
これらのミイラは、それが可能であると考えられるずっと前に行われた、新大陸との往来の証拠なのか? それとも、単に誤認の結果なのだろうか? それとも、宇宙的な“何か”が作用した結果なのだろうか…。
ミイラの体内にあったこれらの物質の発見について、答えはまだ出ていない。確かな答えを知っているのは、ミイラだけなのだ。
参考:「Mysterious Universe」ほか
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2024.10.02 20:00心霊歴史覆す「コカインミイラ」の謎! 未だ解明できない、ファラオと大麻とコカインの関係!のページです。タバコ、ミイラ、古代エジプト、三橋ココ、コカイン、アメリカ大陸、新世界などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで