「人の魂は9つの要素で構成されている」古代エジプトの教えとは!? 生命の源、死の影… ミイラを作った本当の理由判明!

 古代エジプトにおいて、人の魂は9つの要素に細分化されていた? 当時の社会の根底にあったユニークな死生観を、海外の研究者が解説していた。

■魂とは何か?

 “魂”という存在は、数千年もの長きにわたって人類の興味を惹き付けてやまず、世界中の文化が人の魂、または霊魂といったものを解き明かすために多様性を伴って花開いてきた。

 魂は時に宗教・信仰の根幹をなし、輪廻や転生といった観念的な領域に深く結びついてくる。ゆえに、人の信念を育むうえでも不可欠な存在でありながら、一言では表せないほど複雑な概念と化しているのだ。

 なかでも古代エジプト人たちは、人間の魂を9つの要素に分けるという極めて深い分析を加えていたことが知られている。

 ミイラ、スフィンクス、ピラミッド、黄金のマスク――地理的にも時代的にも大きな隔たりがありながら、古代エジプトの遺産は現代の日本人にも感銘を与え、不思議と親しまれている。

 各地の博物館で開催されるエジプト展などをこれまで以上に楽しむためにも、今回はひとつ、大昔のエジプト人たちの“魂”について学んでみよう。

「人の魂は9つの要素で構成されている」古代エジプトの教えとは!? 生命の源、死の影… ミイラを作った本当の理由判明!の画像1
「Ancient Origins」の記事より

 

■肉体から幽霊まで…… 魂を構成する9つの要素

(1)カート ~肉体~

 古代エジプト人は形ある肉体を魂の一部と見なし、これをカート(Khat)と呼んでいた。

 カートは地球上で魂が安らぐための器であり、この考えこそがミイラを作る理由のひとつとなっていた。肉体を保存することは、魂の重要な部分を保存することと同じだった。

(2)バー ~個性~

 バー(Ba)とは古代エジプト人が捉えていたもののなかで、今日における“魂”と最も似通った考え方である。

 人の頭を持った鳥の姿で描かれることもあるバーは、生前の間も死後の世界に向けて飛び立ち、より精神的な領域までを行き来するとされていた。

「人の魂は9つの要素で構成されている」古代エジプトの教えとは!? 生命の源、死の影… ミイラを作った本当の理由判明!の画像2
「Ancient Origins」の記事より

 死後その活動は一段と活発になるが、バーは故人になじみのあった場所にとどまるという性質も有しており、これは幽霊に関する現代の考えとも近い。また、バーは前述のカートと強く結びついており、どこかを訪れていない時や、神々と交信を行っていない時には肉体の中で休まっている。

関連キーワード

コメントする

画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。