“意識”の謎を数学で解明! 宇宙から石ころまで「万物に意識存在説」統合情報理論(IIT)でついに証明へ!
■宇宙にも意識がある
自分に意識があることが実感できている我々の多くは、イヌやネコなどの動物たちにも意識があると認識しているだろう。実際、これまでの研究でサルに意識があることが報告されている。
だが昆虫や植物などにも意識があるとは考えにくいかもしれない。ましてや道端の石やコンクリートブロックに意識が宿っているとは夢にも思わないだろう。
しかし驚くなかれ、このIITでは石やブロックなどの無生物にも意識があることが示唆されている。物理的な存在である石は、気温の変化の影響も受ければ、蹴飛ばされたりすれば物理的衝撃を受けることにもなる。“身体性”を持ち、外部から刺激を受け止める存在は無生物であったとしても意識が宿っているというのである。そしてこれは素粒子にもこの大宇宙にも適用されるという。宇宙にも意識があることになるのだ。
「(IITは)科学的革命のはじまりになり得ます」と語るのは独・ミュンヘン大学の数学者であるヨハネス・クライナー氏だ。
IITは、脳、回路、原子であるかどうかにかかわらず、ノード(結節点)の相互接続性を表すphi(ファイ)と呼ばれる値に依存し、phiの値はノードの意識レベルを表しているという。たとえば大脳皮質は、広域にわたって相互接続されたニューロンの密集したクラスターを含んでいるため、高いphiの値を持っている。
これまでphiの計算は非常に複雑で困難を極めるものであったのだが、クライナー氏らがこの2月に「arXiv.org」などで発表した研究では、phiの計算プロセスを大幅に簡略化できることが報告されているのである。
その辺の石がどの程度の意識を持ち、感覚を持ち合わせているのかどうか、まだ研究は初期段階であるためわかってはいないが、身の回りの無生物にも、そしてこの宇宙にも意識があるのだとすれば、「森羅万象に命が宿る」という仏教由来の汎神論に通じる世界観になるのかもしれない。今後どのように研究が深まっていくのか目が離せない分野であることは間違いない。
参考:「Disclose.tv」、「Futurism」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊“意識”の謎を数学で解明! 宇宙から石ころまで「万物に意識存在説」統合情報理論(IIT)でついに証明へ!のページです。脳、数学、仲田しんじ、意識、神経科学、統合情報理論、無生物、IITなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで