日本政府が無能すぎてできない「国民管理」の裏話を天才・亜留間次郎が解説! ロシアの「国民奴隷管理システム」と中国「フコウ」の歴史から学べ!

■世界最新にして最古の人民管理システム・フコウ

 パンデミックの影響で、中国では人の移動が徹底的に管理されていますが、このシステムは最先端科学で作られた世界最古の国民管理システムと言われています。

 中国では、国民を管理するシステムが最初に作られたのが周王朝時代の紀元前1000年代と言われています。約3000年前です。殷王朝を倒して周王朝を建国できた力の原資であり、中国史上最も長く続いた王朝にして、最も理想的な時代と呼ばれた周王朝の栄光の秘密は、徹底的な国民管理にあったのです。

 人民一人を竹簡一本一尺に記入してデーターベース化していたらしく、発掘された中で最大規模のものは三万五千本もの竹簡の山でした。

竹簡。画像は「Wikipedia」より引用

 この膨大なデータを処理するためには計算資源が必要です。現代のようなコンピュータが無かった時代の計算資源は、人間の頭脳そのものです。

 この計算資源となる人材は、最初は世襲公務員によって賄われていましたが、時代が進むと能力重視になり、公務員が優秀な人物を推薦して任命するシステムになり、これを「選挙」と呼んでいました。この選挙を、推薦ではなく能力を測る試験に置き換えたのが、人類史上最も過酷な受験競走と呼ばれた「科挙」です。

 中国文明を確立させ、大国として統治した根幹こそが、世界初にして最も進んだ国民管理システム「戶口(Hukou)」なのです。

 中国政府の正式名称である「戶口」(ピンイン:hùkǒu)から英語に転写されて、欧米では中国の国民管理システムを「Hukou/フコウ」と呼んでいます。

 日本語の不幸とは何の関係もないのですが、なんとなく「ふこう」と聞こえます。

 一般名称として「户籍」と呼ばれており、これが外来語として日本語に定着したものが「戸籍」です。日本の戸籍制度は中国のフコウ制度を輸入して、日本語版にローカライズした物なのです。つまり、現代中国の国民監視システムと日本の戸籍制度は完全に同一起源によるものです。

 そして中国は、3000年前のシステムをバージョンアップしながら現在でも使っています。その能力は最新科学によりAIやGPSを使い洗練されています。選挙や科挙によって調達されていた計算機資源はAIに置き換わりました。

 近代中国の発展は、急速に計算機資源が増えたことにより国民管理システムである「戶口」の能力が激増したのも理由の一つです。街を歩いている人間の顔までAIで識別して監視するシステムは、近年になって初めて生まれた訳ではなく、中国3000年の歴史の積み重ねです。

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