渡部建、伊藤詩織、山口敬之、木村花…ネットの「誹謗中傷」問題を東大教授が指摘!
渡部建、伊藤詩織、木村花…ネットの「誹謗中傷」問題に東大教授が苦言! 議論を避ける「東京大学関係教員有志」への所感も
渡部問題でそれ以上に「?」だったのは、「女性を軽視している、便所扱いしている」と、不倫相手への同情が目立ったことです。「性的搾取」という見当外れと思える常套句も使われました[2]。自発的に共犯関係を結んだ女性を被害者扱いする人々こそ、女性を何だと思っているのだろう? 「道徳的主体は常に男」そんな女性蔑視を内面化しないかぎり、渡部の不倫相手を被害者とする発想は出てこないはずだが……。
「女は受け身、被害者」……女性の自主性を否定するこのイデオロギーには、しかし合理的理由がありそうです。性行為、とくに挿入がなされると、損害を受けるのは一方的に女性、という現実があるからです。ちょうど歩行者と自動車の関係ですね。交通事故では、車の責任の方が重く見られますが、それは、身体的被害を受けるのがたいてい歩行者だからです。運転者には、歩行者よりずっと厳しい注意義務が課せられねばなりません。
「同意の上だったのに、後からレイプだと言われても!」いや、「妊娠の不安にさらされる女には、愛と信頼が必要。アフターケアをおろそかにしたらアウト!」……でしょう。
とはいっても渡部建のケースでは、女性らが常習的に応じていたようなので、レイプ的要素は限りなく薄そうですね。対して、一夜限りの山口敬之×伊藤詩織の場合、山口は安全運転を怠った罪をしっかり償うべきでしょう。
性倫理の評価システムが男に対して厳しいのは、致し方ないことです。とくに婚前や婚外のセックスに女が同意した場合、男は「自傷幇助の罪を犯している」くらいの意識を持たねばなるまい。女の身体的立場はそのくらい大変なのです。
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2024.10.02 20:00心霊渡部建、伊藤詩織、木村花…ネットの「誹謗中傷」問題に東大教授が苦言! 議論を避ける「東京大学関係教員有志」への所感ものページです。超スカトロジスト時評、誹謗中傷などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで