渡部建、伊藤詩織、山口敬之、木村花…ネットの「誹謗中傷」問題を東大教授が指摘!
渡部建、伊藤詩織、木村花…ネットの「誹謗中傷」問題に東大教授が苦言! 議論を避ける「東京大学関係教員有志」への所感も
というわけで、伊藤詩織事件で有責なのは圧倒的に山口の方ですが、伊藤が軽率だったと疑われないでもありません。伊藤の行動は、心が高ぶっている女性が無自覚に採用する定型だったように映ります。二人で食事していて、女がいつになくハイペースで酒を飲む。控えるよう言っても聞く耳持たず、酔いつぶれてしまう。女一人では帰れない。さあどうする?
よく起こるパターンです。女自身は理性を放棄した心神喪失状態に身を置いてしまい、道義的責任をすべて男に明け渡す。伝統的な「気絶」に連なる戦術。あとは男の自由意思まかせ。不都合が生じたら男のせい。好都合に進んだら女に還元。
「未必の故意」による取引の暗示……だまし絵レベルの微妙な暗示。軽い謎解きができた気になった男は、すっと引き込まれてしまう。山口は脆い口だったのでしょう。
むろん、山口も酔っていたであろうことを考慮すると、同情の余地があります。人間、心身のコンディションは必ずしも快調ではありません。「どんな服装をしていても女の落ち度ではない」といった正論はよく聞かれるし、伊藤もその種の発言をしたわけですが、男の理性を理想化しすぎるのは危険でしょう。服装だけでなく、泥酔や嘔吐といった醜態を見せられることも、男の目には自傷行為のシグナルと映りかねないので。
いやもちろん、「常に男は理性を保つべきである」は真です。が、だからといって「常に男は理性を保てる」が真にはなりません。酩酊、精神疾患、自暴自棄など、自制の利かない状態に陥ることは、女と同じくらい男にもあるのだから。性被害を本気で防ぎたければ、「べし」から「できる」を導くような、理想主義的建前に固執してはならないのです。
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2024.10.02 20:00心霊渡部建、伊藤詩織、木村花…ネットの「誹謗中傷」問題に東大教授が苦言! 議論を避ける「東京大学関係教員有志」への所感ものページです。超スカトロジスト時評、誹謗中傷などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで