【五島勉氏追悼】「日本が世界の救世主になる」元祖SF作家H.G.ウェルズが予言!日本人こそレビ族…死海文書の預言ともリンク!
■謎のアーモンドの花の四行詩
さて、五島氏のユニークな点は、物語内の極めて特異な点に着眼したことだ。それは、架空の「世界最終戦争」における、架空の「歴史資料」である。
奇妙なことにこの戦争に関する「ヨーロッパ人の文献がない」ために、レイブン博士は当時を物語る興味深い「歴史資料」として、中国戦線で死亡した日本軍将校の「ダイイング・メッセージ」(死に際に記した文字等)を“引用”してみせている。
それは「アーモンド・ブロッサム」という冒頭から始まる次の詩であった。
(原文)
Almond blossome in the spring sunshine.
Fuji-Yama gracious lady.
Island treasure home of lovely things,
Shall I never see you again?
この英文が、なぜか日本語版では以下のように翻訳されていた。
(訳文)
うららかな 春の日に ももの花 さく
美しく けだかき婦人 そは 富士の山
愛しき 数々の思い出 うましたからの島
ふたたび 見られぬは そなたの顔か
五島氏はこの「翻訳」に引っかかったのである。原文の「Almond blossome」は「アーモンドの花」以外に翻訳しようがない。それを翻訳者のY氏が、なぜか「桃の花」に変えてしまった。
五島氏が調べたところ、“某国諜報機関”から「アーモンドの詩には手を出すな」と圧力がかかったがために翻訳者が故意に誤訳せざるをえなかった事情が浮かんでくる。
なんでも、日本の未来のため、世界の未来のために、「アーモンド」という言葉を訳文に入れてはいけない、日本人には絶対教えてはならん、というのである。
ま、この辺は、いつもの「五島節」である。
一体、なぜなのか? 五島氏は真相を追及していく。
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