【五島勉氏追悼】「日本が世界の救世主になる」元祖SF作家H.G.ウェルズが予言!日本人こそレビ族…死海文書の預言ともリンク!

■ウェルズは世界支配層のメンバーで、作中の“日本軍将校”とは自身のことだった!

 さて、以上のような「五島説」に接した時、私も「なるほど」と唸るものがあった。

 以下は、五島氏が一切触れなかったことだが、よい補足になるかもしれない。

 実は、H.G.ウェルズには「裏の顔」があった。

H.G.ウェルズ。画像は「Wikimedia Commons」より引用

 元MI6のジョン・コールマン博士によると、ウェルズは世界支配クラブたる「300人委員会」のメンバーとして抜擢されていたという。ウェルズは、単なるSF作家にとどまらず、そのフューチャリスト(未来学者)としての才能と、大衆への影響力を買われて、世界支配層から将来の「世界政府の理論的指導者」の一人として重宝されていたのだった。

 実際、ウェルズは、コスモポリタンや進歩的知識人としての立場から、ノンフィクションも多数記している。また、世界政府主義者、フェビアニスト(漸進的社会主義者)、ユートピア思想家であり、国際連盟の提唱者の一人でもあった。あの「ニュー・ワールド・オーダー」という用語も、実は彼が1940年に刊行した書物の題名だった。彼は「NWO」をもっとも早い時期に使用した人物だった。

 そのウェルズが全力を尽くして予測した未来の一コマに、なぜか「日本+アーモンドの花」のエピソードがあった。しかも、こんな記述がある。

「かれ(日本軍将校)は知識人で、社会主義者で、国際連盟の強い信者である。そして、彼の記録は最高司令部の暗号で書かれ、内容は主として、戦争批判である」

 なんのことはない。物語中の“日本軍将校”とは、ウェルズ自身か、もしくは分身なのだ。そして聖書の一節を使って、欧米の教養人なら洞察するであろう暗喩を込めた。

「あらゆる欧米の国をこえて、日本に花が咲くことを、ウェルズは予見した」という五島氏の見解は、私は方向性として、まったく正しいのではないかと思う。

 しかし、もっとダイレクトに「神は日本を選んだ」とか、「日本人こそ新たなアロンでありレビ族だ」というふうに受け取ることもできるかもしれない。

 なぜウェルズが、回りくどい暗示を使って、「私は日本こそアロン&レビ族だと思う」というメッセージを、欧米教養層に示唆したのか、その動機までは分からない。

 ただ、彼は「世界支配層側」つまり「新世界を設計する側」にいたので、一般には知られていない特殊な情報を入手していた可能性は、大いにある。

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