ホームレスの「空き缶ビジネス」を体験してみた!
ホームレスの「空き缶ビジネス」を体験してみた!ショッキングな結果に…村田らむレポート
そういう時にチェックするのは、服ではない。実は服は意外とキレイな人も多いのだ。
服は、意外と捨てられている。
また、ボランティア団体がデッドストックされていた服などを炊き出しなどの折に配ることもある。ズボンやTシャツなど新品のモノがたくさん出ていた。
しかし、キレイなブツを手に入れるのがなかなか難しい物もある。
それが“靴”だ。
ホームレスかどうか迷った時は靴を見る。ずいぶんヘタっていたら、可能性は高い。中には左右違う靴を履いている人もいる。なぜか、ゴルフシューズを履いている人もいる。
なぜそうなるかというと、まずなかなか靴が手に入らないという事情がある。
もちろん、たいして履いていない靴が捨てられていることはある。だが靴はサイズが合わないと履けない。
だから少々ヘタったからといって、新しい靴に履き替えることができないのだ。
そして、彼らはとても歩く。
アルミ缶回収を生業にしている人が多いのだが、とにかく歩きっぱなしの仕事なのだ。
実は、僕も体験してみたことがある。夜の8時に、池袋からキャリーカートをガラガラと引きながら歩き出した。
自動販売機の横に置いてあるゴミ箱からアルミ缶を拾っていく。
先程から、わざわざアルミ缶と描いているのは、アルミ製でなければ買い取ってもらえないのだ。スチール製の缶も結構ある。昔はスチール製は硬いのでわかりやすかったが、現在では柔らかい缶もあるので一つ一つ確認しなければならない。
中身を飲みきらずに捨てている人も多い。ゴミ箱に手を突っ込むと袖口がビショビショになった。しばらくすると、悪臭を放ちはじめる。たまらなく不愉快な気持ちになった。道行く人たちの目がとても気になる。
すでに回収されているところもあったりして、なかなか集まらない。
まれに道端にドカッとたくさん捨ててあるのを発見した時は、思わず
「やったぜ!!」
と声が出てしまったくらいだ。
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