「広島・長崎への原爆投下が“正しかった”3つの理由」を東大教授が解説! 歴史に学ぶ気ないやつ閲覧禁止!

そんなベンサム的理由はウソだ、と言い張る人々はいるでしょうね。原爆投下なしで戦争が続いても、広島・長崎の被爆者以上の人数が死ぬことはなかったはずだ、と。ならば仮に、原爆未使用で戦争継続した場合のアメリカ兵死者は5千人、日本人の死者は5万人、アジア諸国の死者も5万人くらいとしてみますか。ありそうにない少人数ですが、そう仮定しましょう。それでもなお、アメリカ大統領としては一刻も早い原爆投下を命じることが正義なのです。なぜでしょうか。ここで第2のアリストテレス的理由の出番です。
アメリカ大統領は、日本人ではなくアメリカ人の命に責任を持つことに注意してください。日本本土侵攻によって死ぬ運命だった5千人のアメリカ兵を救えるのであれば、原爆を投下して百万人の日本人を傷つけるのもやむを得ません。それをせずに原爆を死蔵する大統領がいたら、全米の非難を浴びて当然です。
日本人の命を守るのは、日本政府と日本軍の責任です。アメリカ大統領の責任ではない。原爆を投下したB29は、ただで広島・長崎上空に達したわけではない。実際、呉の高射砲部隊は、広島に向かうエノラ・ゲイを射程内に捉えていました。撃墜の危険を冒して正々堂々と敵領空に侵入し、任務を遂行したB29搭乗員たちは、〈勇敢〉という美徳を証明したのであり、大統領の決断も、〈自国民への慈愛と庇護〉という美徳を全うしたのです。
悪は、原爆を投下したことではなく、原爆を投下されたことでした。同胞を守れないばかりか特攻や集団自決など非人道的命令を乱発した日本国家こそ、悪逆非道を悔いるべきです。若き航空兵たちに自殺志願を強制するという国家ぐるみの大犯罪――その止めどない拡大を断ち切った米大統領の原爆投下命令は、自国防衛の美徳のおこぼれを、悪業まみれの敵国にも恵み授けたのです。

さて、以上のベンサム的理由、アリストテレス的理由を聞いて、説得力を感じない人がいるとしましょう。そんな人も、功利主義と徳倫理学で原爆投下を支持する理屈がありうること自体は理解できたはず。さあ、その〈理屈の成立〉それ自体が重要です。第3の究極の理由が起動できるので。「世界平和を願うなら、ベンサム的理由、アリストテレス的理由は正しいと考えよ」と諭すラッセル的理由です。それはいかなる理屈でしょうか。
場合分けで説明しましょう。「あの戦争中において、原爆を投下するのは悪だった」とします。もちろん、「平和時において、原爆を投下するのは悪である」も真です。その当り前の「原爆の悪」を繰り返し念仏のように唱えるだけの「あの戦争中において、原爆投下は悪だった」という命題は、結局、「あの戦争」が「平和時」と倫理的にどう違うのか、それを述べていません。戦争も平和も倫理的に大差ない、という可能性を排除できないでしょう。そんな戦争観は、戦争防止にはまったく役立ちませんね。
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2024.10.02 20:00心霊「広島・長崎への原爆投下が“正しかった”3つの理由」を東大教授が解説! 歴史に学ぶ気ないやつ閲覧禁止!のページです。広島、倫理、8月6日、原爆投下などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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