NASAにとって「目障りなUFOレポート」第6章が削除されていた! コンドン報告、UAP…
不手際によるものであればもっと任意の部分からページが削除されるはずだと思うが、こうもきれいに第6章だけ削除されているというのはそこに意図を感じざるを得ない。いったいどういうことなのか。そして第6章には何が記されていたのか。
しかしどうやら当局側の詰めは甘かったようだ。グリーンウォルド氏がネット上でリサーチを続けていると、米商務省の管轄下のアメリカ合衆国商務省科学技術情報サービス(NTIS)のウェブサイトに「コンドン報告」の完全版がアップされていたのである。さっそくフルバージョンの「コンドン報告」を入手したグリーンウォルド氏は懸案の第6章の内容を吟味した。
■「ジェミニ計画」中のUFO目撃報告3件
「コンドン報告」の第6章に記されていたのは「ジェミニ計画」時代に報告された宇宙飛行士による3件のUFO目撃証言であった。
まず最初は1965年6月、ジェミニ4号ミッションで4日間で地球の衛星軌道を66回周回する任務中に、ジェームズ・マクディヴィット船長とエドワード・ホワイト飛行士が目撃したUFOだ。
地球を見下ろす位置にあった窓からシリンダー型の物体が見えたという。色は白かシルバーでアンテナのような突出部があったとされる。
マクディヴィット船長はこのUFOの写真を撮り、モノクロビデオを撮影した。こちらに向かってくるように見えたが途中で見失ってしまったということだ。
2件目は同じくジェミニ4号がミッション50時間が経過した時で、今度は上空に高速で動く光が見えたという。何らかの天体のようでもあり、南から北へと高速で移動していたことが報告されている。
どちらの目撃報告でも、その時点で地球を周回する人工衛星がどこにいたのかがNORAD(北アメリカ航空宇宙防衛司令部)の記録から位置が検分されたのだが、その時点でジェミニ4号の近くにいた人工衛星はなかったことが確かめられている。つまり人工衛星の見間違いではないことになる。
そして3件目は1965年12月のジェミニ7号ミッションで起きている。
この時代のジェミニ計画に携わるNASA職員の間で、UFOは“ボギー(bogey)”という暗号で呼ばれていたのだが、衛星軌道上を14日間滞在するジェミニ7号ミッションの間に、フランク・ボーマン船長とジム・ラべル飛行士がこの“ボギー”を目撃したのだ。
ヒューストン宇宙基地との通信中に目撃されたため会話記録が残されており、ボーマンが「左前方十時の方向に、ボギー見える!」という発言に対して基地側が「了解した」と答えていたのである。
宇宙飛行士によるこの3件のUFO目撃報告に対して、「コンドン報告」はどう解釈しているのか。それはこの3件いずれもが「適切な説明がなされていない」と結論づけている。
その結論はともあれ、どうしてこの第6章がDTICのウェブサイトでは削除されていたのかは依然として謎のままだが、UFO情報サイト「UFO Sightings Hotspot」の記事ではこの時代、NASAは「UFOHEAP」というニックネームの極秘作戦でUFOの破片を収集していたという内部メモがあることを指摘している。「UFOHEAP」がこの第6章の内容に何か関係しているのかもしれない。
「UFOHEAP」については情報が少なくまだよくわからないことが多いが、関連する速報があればまたお届けしたい。
参考:「UFO Sightings Hotspot」、「The Black Vault」ほか
文=仲田しんじ
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