ついにサルが自撮りを始めた!! 出会い系アプリを駆使するオランウータンも… 霊長類の進化最前線がヤバすぎる!
■出会い系アプリでお相手を選ぶオランウータン
一方、オランダの動物園はオランウータンに出会い系アプリを操作させるユニークな実験を行っている。
オランダ・アーペルドールンにある「アーペンハウル霊長類動物園(Apenheul primate park)」で飼育されている11歳のメスのオランウータン・サンボジャは、タッチスクリーン端末を操作して出会い系マッチングアプリ「Tinder」で交尾の相手を選んでいる。はたしてマッチングアプリがオランウータンのロマンチックな出会いに一役買うようなことはあるのだろうか。
英「ガーディアン」紙によると、科学者たちは、潜在的なお相手の画像をタッチスクリーン端末に表示することで彼女の反応を観察し、外見だけの情報でオランウータンの愛の生活に影響を及ぼすのかどうか目を凝らして見守っている。
「Tinder for Orangutans」という4年越しの研究プログラムは、動物の関係性における感情の役割に関するより大きな研究の一部である。動物園の行動生物学者であるトーマス・ビオンダ氏は「進化にとって感情は非常に重要です。感情を実際に正しく解釈しなければ、生きてはいけません」と話す。見た目だけで相手が何を感じ、何を考えているのかが判断できなければ厳しい自然界ではサバイバルできないのである。
霊長類にタブレット端末を操作させる試みはこれが初めてではない。数年前、アメリカとカナダの動物園で行われた「Apps for Apes」というプログラムは、オランウータンにiPadを渡し、彼らが自分のビデオを見たり、フィンガーペイントで絵が描けるように仕向けた。しかしながらオランウータンの手荒い扱いにiPadは耐えられず、彼らが自由自在にタブレット端末を操作することはなかったという。
先のオランダのマッチング研究プログラムでも同じ問題に直面しており、1つのタブレット端末は頑丈な金属の枠で補強したのだが、それでもサンボジャは端末を壊してしまったということだ。
したがってオランウータンでも壊せない頑丈なタブレット端末が求められているのだが、サンボジャ以上に手ごわいのが彼女の母親のサンディで、園内では「破壊女王」の異名を持つほどであるという。オランウータンをタブレット端末を操作させ、さらにマッチングアプリを利用させるという興味深い研究であるが、その前段で大きな困難が待ち受けていたようだ。
参考:「AP News」、「New York Daily News」、「The Verge」、ほか
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