「ブッダというよりブタ」な巨大仏像から邪悪なオーラが…! 中国の激レア&キモすぎる観光スポット「雲天文化城」に村田らむが潜入!
タクシーで走っていくと、遠くからでも派手でかなりでかい建物が見えてきた。
お寺ならタダで入れるのかな〜? と思ったが、そうはいかなかった。受付に行くと150元(2500円くらい)と、まあまあ高かった。
施設の中に入ると、外観以上に派手な庭園が広がっていた。
狛犬のような動物、巨大な亀、地球に乗った馬、バカでかいニワトリ……などがずらりと並んでいる。派手すぎてかなり悪趣味な感じがして楽しい。
しかしこんなにデカい施設なのに、ほとんど観光客はほとんどいなかった。タクシーの運ちゃんに話を聞くと、
「台湾の大金持ちが作った建物なんだ。屋内の像としては世界最大なんだぜ。7年前にできたんだけど、ここいらでは唯一の観光施設だ。地元の人はほとんど誰も行かないけどな」
やはり150元という高額な値段がネックになっているのだろう。たしかに1回来たら十分だと思う。
庭園を歩きながら、上を見上げるとそこに仏像はあった。かなりの迫力である。
しかし僕が見慣れている、いわゆる奈良とか鎌倉の大仏ではなかった。
金ピカで禿頭で上半身ハダカで太った像だった。ニタニタと笑っている。はっきり言ってキモい。ブッダというよりブタだ。
七福神の布袋様に似ている。
「え? これが仏像なの?」
と疑問に思う。
調べてみると、仏像であることは間違いなかったが、よくあるゴータマ・シッダールタ(釈迦)ではなく、ゴータマの次にブッダになる弥勒菩薩の像だそうだ。
ちなみに弥勒菩薩(マイトレーヤ)がこの世にあらわれるのはゴータマ入滅後、56億7千万年後と言われている。だいぶ先の話である。たぶん地球はもうない。
弥勒菩薩像というと、するんとした細身の像を想像した。あとで調べると、弥勒菩薩は布袋様と同一視されることがあるそうだ。
ちなみに布袋は1000年くらい前に実在したと言われる僧侶だ。文字通り布袋を背負っていたから、布袋と呼ばれたそうだ。
ブヨブヨに太ってニヤニヤ笑っている金ピカ像はかなりの迫力である。『GANTZ』(集英社)でコイツあらわれたら、一瞬で諦めるレベルだ。
しばらく眺めていたが、直射日光が降り注ぐ中突っ立っていたらめまいがしてきたので、館内に入ることにした。
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2024.10.02 20:00心霊「ブッダというよりブタ」な巨大仏像から邪悪なオーラが…! 中国の激レア&キモすぎる観光スポット「雲天文化城」に村田らむが潜入!のページです。中国、村田らむ、仏像、玉林市、雲天文化城などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで