【ノーベル物理学賞受賞】ペンローズ博士のもう一つの“オカルト研究”「死んだら意識は宇宙に放出され、未知の世界に行く」
【ノーベル物理学賞受賞】ペンローズ博士のもう一つの“オカルト研究”「死んだら意識は宇宙に放出され、未知の世界に行く」
また、動物も意識を持っている可能性があるとペンローズ氏は言及している。たとえば、A地点からB地点に向かうはずのゾウが、自分の妹が死んだ場所に向かうためにわざわざ遠回りをしたシーンをペンローズ氏は観たことがあるという。そのゾウは妹の遺骨を優しく鼻で取り上げ、まるで愛しげに撫でているように感じられたそうだ。ペンローズ氏はこうした行動は機械的な行為ではなく、我々と同じような心がある証拠だと考えているとのことだ。
2人の議論が動物の意識に向かった後、ローガン氏は「結局のところ意識とは何か?」と核心的な質問をペンローズ氏に投げかけた。ペンローズ氏の答えは「分からない。まだまだ調べることがたくさんある」だった。
対談は96分にも及び、量子力学や多世界解釈などにも及んだ。ペンローズ氏の学識には目を見張るばかりだが、その中でも最も興味深いのが地球外生命体の存在についてだ。
ペンローズ氏によると、地球外生命体がいるとしたら、人類よりもずっと前から宇宙に存在しているという。
「私の見るところ、地球外生命探査の問題は、宇宙人がたとえいるとしても、彼らは人類よりもずっと前から存在しているだろうということです。以前、私は同僚とともに、ビッグバン以前の前宇宙時代から存在する知的生命体が、人類と通信する可能性を論じた論文を発表したことがあります」(ペンローズ氏)
ペンローズ氏はこうしたアイデアを馬鹿げたものだと自嘲しているが、「馬鹿げたアイデアと遊ぶことで、自分の知識の枠内で満足しないでいられる」と、その重要性も指摘している。ペンローズ氏は今年で88歳(2019年時点。現在89歳)になるが、そのとどまることを知らない知的好奇心には脱帽だ。今後の研究にますます期待したい。
参考:「YouTube」、ほか
——————————————————————————————————-
『皇帝の新しい心―コンピュータ・心・物理法則』の原著”The Emperor’s New Mind: Concerning Computers, Minds, and The Laws of Physics”は1989年の著作だが、30年経った今もペンローズ氏はそのアイデアを破棄していない。意識と量子力学の研究が発展し、その時にペンローズ氏が存命であれば、2度目のノーベル賞受賞もあるかもしれない。今後の活躍にますます期待したい。
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊【ノーベル物理学賞受賞】ペンローズ博士のもう一つの“オカルト研究”「死んだら意識は宇宙に放出され、未知の世界に行く」のページです。マイクロチューブル、ロジャー・ペンローズ、量子脳理論、ノーベル物理学賞などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで