まさかの寒中水泳で「認知症を予防」できる? 体が冷えると脳機能を向上させるRBM3が活性化!
■脳機能を向上させるRBM3を人間も産生できる
身体を冷やす体験を通じてレベルが高まったRBM3だが、これは人間にも当てはまることなのか。しかし人体を低体温にして行う実験は、モラルの面でも人体への影響面でもリスクが高い。
そこで研究チームが着目したのが冬場の寒い時期でも海水浴をするスイマーたちであった。冬の間、彼らはいわば自発的に“寒中水泳”を行い低体温を体験しているのである。
彼らの同意が得られ、研究チームは2016年、2017年、2018年の冬の間、スイマーのタンパク質を分析したのだ。コントロールグループとして、海岸で練習を行う太極拳クラブのメンバーのタンパク質の状態も調べられた。太極拳クラブの練習ではもちろん海で泳ぐことは一切ない。
分析の結果、かなりの数のスイマーがRBM3のレベルを著しく上昇させていることが判明した。冬の海水浴でスイマーたちの体幹コア体温は34度まで下がり、この体験を通じてRBM3のレベルが高まっていたのだ。一方、太極拳チームのメンバーはRBM3のレベルに特に変動は見られなかった。

この研究結果が示しているのは、冬眠をする哺乳類と同じように人間もまた“コールドショック”タンパク質を産生できるということである。そしてこのメカニズムを通じて脳機能の向上を図ることができるのだ。
しかしながら体温を下げることは深刻な健康リスクを伴う。したがってマルッチ教授は“寒中水泳”でRBM3レベルを高めることは一般の人々にとって現実的でないと指摘している。今後の研究はRBM3レベルを高める薬剤の開発に向けられるということだ。
認知症は主に老人の病気であるため、病気の発症のわずかな遅れでも、個人と社会全体に大きな利益をもたらす。マルッチ教授は「認知症の進行を全人口で2、3年遅らせた場合、それは経済的にも健康的にも大きな好影響を及ぼすでしょう」と説明する。
ともあれ高齢化する先進各国にとって取り組むべき喫緊の課題である認知症について、きわめて有望な予防法の糸口が見つかったことは間違いない。
参考:「BBC」ほか
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