失恋で胸が苦しくなっている時の心臓の形は「タコ壷」だった!? 医学界に旋風を巻き起こした日本人医師の発見!
■たこつぼ旋風
21世紀になるまで、失恋で心筋梗塞が起きる作用機序や患者に対する適切な治療法は確立していませんでした。実際に発症した患者の20%ぐらいが入院後に死亡していました。
そんな欧米医学界にたこつぼ心筋症の診断と治療のガイドラインが入ってきて、急速に失恋で死ぬ人の救命が行われるようになりました。失恋で死ぬ原因は、心臓が蛸壺のような形になるたこつぼ心筋症だと認知されるようになり、心疾患を扱う循環器専門医の間での知名度は急激に上がりました。
2020年11月現在、蛸壺の医学論文を検索すると3467件も該当があります。それほど広く世界に広まっています。
なお、たこつぼ心筋症は失恋以外にも急激なストレスで起きます。一例として、アボガドとワサビを間違えて食べたショックで発症した症例報告も上がってきています。
佐藤光医師の研究により世界中で心臓病になった人が助かる確率が上昇したことは素晴らしい偉業なのですが、世界中の医師は「Takotsubo」が何なのか悩むことになり、教科書から論文まで、タコ付きでたこつぼの絵や写真が載るようになり、世界の医学界でたこつぼの認知度が急上昇する弊害も起こしています。
欧米諸国で命名された病名の大半は、発見者の人名由来です。なんでサトウ・シンドロームにしなかったんだ! と、日本人の謎の命名基準に世界の医師が頭を抱えています。
日本の医師は過去にも脳梗塞の病気にモヤモヤ病なんて付けてしまった前科があり、世界中の医師が「モヤモヤ」という謎の言葉に頭をモヤモヤさせました。
なお最近は、心臓が蛸壺にならないけどストレスが原因となる、たこつぼ心筋症の診断に該当する症例報告も上がってきている為、「たこつぼ症候群(TakoTsubo Syndrom)」という病名へシフトを始めています。
なんか最近は心因性・身体性ストレスが原因な物に対して「たこつぼ型」なんて表現する医師まで現れ始めています。このままだと海外の医学界で「たこつぼ=ストレスが原因」みたいな意味で定着しそうな勢いです。
2020年現在、佐藤光先生が巻き起こした蛸壺旋風のおかげで、失恋を初めとする急激なストレスが原因のショックで死ぬ人は減少しています。医学の進歩は失恋から立ち直る機会を人々に与えてくれました。
蛸壺はすっかり心臓を扱う循環器医師の間で世界的に有名になりました。失恋するとハートが砕ける漫画表現は世界的に有名ですが、今後はハートが蛸壺になる漫画表現がグローバルスタンダードになるのか……は不明です。
誰か漫画やアニメで使って頂けませんか?
参考:「循環器専門医第27巻」「死亡診断書記入マニュアル」「米国心臓協会」「7news.com.au」ほか
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2024.10.02 20:00心霊失恋で胸が苦しくなっている時の心臓の形は「タコ壷」だった!? 医学界に旋風を巻き起こした日本人医師の発見!のページです。失恋、心臓、たこつぼ心筋症、失恋症候群、たこつぼ症候群などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで