コンタクトレンズが誕生した裏歴史を亜留間次郎が解説! 差別、偏見、魔女狩り、天皇、シャーロックホームズ…! 

【薬理凶室の怪人で医師免許持ちの超天才・亜留間次郎の世界征服のための科学】

画像は「Getty Images」より引用

■謎のドレスコード

「着物姿の時は眼鏡をかけてはダメ」と言う人がいますが、日本には洋服が存在しなかった江戸時代から眼鏡があったので、着物で眼鏡を禁止するのはおかしいです。

 現代日本の着物のドレスコードは、明治以降にイギリスのドレスコードを和洋折衷したものであり、日本の伝統文化ではありません。喪服が黒いのもイギリスのドレスコードで、明治以前は白でした。

 欧州において眼鏡は知性の象徴であり、「眼鏡をかけていると賢そうに見える」と言われ、中世ヨーロッパでは聖人の肖像に、それが例え眼鏡発明以前の人物であっても、眼鏡が描き足されたりしたほどでした。

 ところが、近代になって優生学が幅を利かせるようになると、結婚相手の視力が問題視されるようになり、目が悪いと結婚できないという問題が深刻になりました。そのため、婚活の場でもあったパーティなどでは、眼鏡をかけることをタブーとする風潮が生まれました。そこから、パーティなどのドレスコードに眼鏡禁止が生まれ、日本にも眼鏡禁止理論が伝わりました。

 フォーマルな場での眼鏡禁止は、大正時代に生まれた、日本の伝統どころか大英帝国の伝統とも全く無関係な根拠のないマナーです

 

■差別と偏見から生まれたコンタクトレンズ

フリチオフ・ホルムグレーン博士。画像は「Wikipedia」より引用

 眼鏡が知性の象徴から忌避される物に転落した背景には、戦犯ともいえる人物がいます。スウェーデンの生理学者、フリチオフ・ホルムグレーン博士です。

 1875年11月15日の早朝、スウェーデンのウプサラ県ラゲルルンドで、蒸気機関車が正面衝突して9人が死亡した事故が起きました。事故を調査したフリチオフ・ホルムグレーン博士は、ろくに調べもせずに運転手が色覚異常だったせいだと結論を出しました。この運転手は死んでいたので色覚異常だったか調べようがなかったのですが、鉄道会社の運転手全員を検査したら266名中13名が色覚異常でした。

 その後、多くの船舶事故で、原因をろく調べもせずに船員個人の責任にすり替えられ、無実の罪で色覚異常とされる者が続出しました。なにしろ、当人にミスがあったかどうか検証する必要が無いので、事故が起きたら運転してたヤツが色覚異常者だったことにしておけば、偉い人は責任逃れができる……とわかってしまったからです。

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