ヒマラヤの“核装置”がインドで洪水を引き起こしている! BBCが報じた“人工洪水”の真実!

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ナンダ・デヴィ。画像は「BBC」より

 今月7日、ヒマラヤの氷河の一部が崩れて川に落ち、大洪水が発生、大きな被害を出した。ヒマラヤ山脈のライニ村も洪水に見舞われた地域の1つだが、同村では「核爆弾が爆発した」ため洪水が起こったという噂が流れたという。英「BBC」(2月21日付)によると、この地域では何十年も「雪の下に核爆弾が埋められている」と信じられているとのことだ。

「私たちは、装置が働いたのだと考えています。冬の間に氷河が崩れるなんてありえません。政府が調査して、この装置を見つけるべきです」。そう語るのは、村長のサングラム・シン・ラーワットさんだ。

 なぜ、そんな突拍子もない話がこの村では信じられているのか? 実はその裏には、米国の画策による高地スパイの過去という深い理由がある。

 64年、中国初の核実験が行われたことにより、これを危惧した米国はインドと協力し、中国の核実験やミサイル発射をスパイするための監視装置をヒマラヤ山脈に設置したのである。

 監視装置には、軽量・長寿命の原子力補助動力装置(SNAP)が使用された。そのため、作業部隊はプルトニウムカプセル7個も同時に、中国との国境に近いインド第2の高峰ナンダ・デヴィ(標高7,816メートル)の山頂まで運ぶ必要があった。

 どうしてこんな大それたミッションが企図されたかというと、米ソ冷戦真っ只中の米国が強迫神経症的に戦争勃発を恐れていたことも大きな理由だが、もう1つは現実的な問題として地上からのセンサーでは山脈に邪魔されミサイルの無線信号をキャッチできなかったことがある。

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エベレスト登頂に成功した初のアメリカチーム。このうち何人かはスパイ装置設置のためCIAに協力した。画像は「Wired」より

 吹雪のため、登山者たちはピークのすぐ近くで登頂を断念せざるを得なかった。登山者たちは、長さ1メートルのアンテナ、2台の無線通信機、電源パック、プルトニウムカプセルなどを「プラットフォーム」の上に置き去りにして下山した。

 そこで、CIA(米中央情報局)は、エレベスト登頂に成功した米国の遠征隊と、著名登山家マンモハン・シン・コーリー氏率いるインドチームをリクルートし、秘密作戦を決行したのである。

 しかし、吹雪のため、チームは頂上のすぐ近くで登頂を断念せざるを得なかった。しかも、長さ1メートルのアンテナ、2台の無線通信機、電源パック、プルトニウムカプセルなどを高台に置き去りにしてきたというのだ。ただ、そうでもしなければチームに死者が出るような危険な状況だったと後にコーリー氏は語っている。

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