2600年までに人類は“確実に”不老不死&タイムトラベル実現する!! 学者が「ロードマップ」で4つのプランを提示、人間性の“限界突破”へ
人類は生物としての人間性を超克するきわめて挑戦的な課題である“不老不死”を成し遂げることができるのか。ある専門家は不老不死は実現可能であり、永遠の魂に通じるロードマップはもうすでに出来上がっているというのだ。
■トランスヒューマニストが掲げる“不老不死のロードマップ”
テクノロジーによって人間性の限界を突破しようと目論む“トランスヒューマニスト”たちがいる。
2018年にロシアの科学者でトランスヒューマニストのアレクセイ・ターチン氏は、我々人類が永遠の命を得て、さらには死者を生き返らせる技術を獲得するための道のりとなる“不老不死のロードマップ”を発表している。

トランスヒューマニズムに関する著作をいくつか持つアレクセイ・ターチン氏は、11歳のときに幼なじみを亡くしたことをきっかけに、不死の追求に一生を捧げる決意をしたということだ。
そしてターチン氏は研究仲間のマキシム・チェルニャコフ氏と共著で「Classification of Approaches to Technological Resurrection(技術的蘇生へのアプローチ分類)」という論文を発表し、無期限の人生への4つの異なる道を詳述する「不老不死のロードマップ」を提示している。4つあるということは1つの延命策が失敗しても、バックアップとして他の3つの策が用意されているというわけである。
「死は必ず訪れる出来事のようですが、その不可逆性には実際の証拠はありません。ここに現在の世界の科学的理解に反しない、死者を復活させるための既知の方法をすべてリストアップします。今のところ可能な方法はありませんが、ここに挙げられている方法の多くは、将来の技術革新で実現可能になるかもしれません。その可能性をより高めるために今から行動するのです」(研究論文より)
ではその4つの計画とはどのようなものなのか。

1つ目のプランAは、バイオ医療技術の高度な進歩によってもたらされる。究極的には各種の臓器をはじめとする身体のパーツに生物学的寿命が訪れたときに、最先端のバイオテクノロジーで再生したパーツに交換しながら生き永らえる方法だ。
このプランAは単純に医療技術の進歩を待つしかないということにもなる。壮大なビジョンを掲げるトランスヒューマニストでも、このプランAを前にすればただ手をこまねいて待つしかないのだ。
そこで次に出てくるのかプランBである。それは医療技術が進歩するまでのんびりと“待つ”ことだ。“待つ”というのは人体の冷凍保存である。人体の冷凍保存はすでにいくつかの企業によって提供されているサービスで、2016年の時点で世界全体で約350人が冷凍保存されていることが報告されている。
そしてプランCは「デジタル不死」であり、特定の人物に関するあらゆるデータを保存して、能力が向上したAIによって将来再構築できるようにするということだ。「間接マインドアップロード」とも呼ばれている。
ハイテク時代のディストピアを描いたSFドラマシリーズの『ブラック・ミラー(Black Mirror)』のシーズン2、「Be Right Back」のエピソードで、この種のテクノロジーの弊害が描かれている。このエピソードでは、女性が亡くなった夫のソーシャルメディアの活動履歴に基づいて夫をサイボーグで再現している。

ターチン氏はすでに自分自身にまつわるすべての情報と行動記録を保管する作業を行っている。この情報から将来、AIはターチン氏の“デジタルコピー”を作りあげるというのである。
このデジタル化された人物は、ターチン氏が存命の間にターチン氏の身体から複製されたクローンにダウンロードされるのだという。つまり死を迎える前に、自分の“分身”が出来上がるのである。
そしてこの技術は死者の“復活”をも可能にするという。ある特定の故人の情報を収集しはじめたAIは、全ゲノム解析を行うことはもちろん、埋葬されている墓や遺骨や遺灰の在りかを突き止めて故人の肉体のクローンを作り出すという。そしてその肉体にデジタルコピーされたデータをダウンロードするのである。
最後のプランDはある意味で単純である。死んでもいれば生きてもいる“シュレーディンガーの猫”のように、量子力学の世界で生き続けることである。一般的な物理法則を超えた世界で生き続けることができればまさに不老不死だ。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊2600年までに人類は“確実に”不老不死&タイムトラベル実現する!! 学者が「ロードマップ」で4つのプランを提示、人間性の“限界突破”へのページです。不老不死、サイボーグ、仲田しんじ、トランスヒューマニズム、冷凍保存、ダイソン球、コールドスリープ、医療技術、限界突破などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
科学最新記事
人気記事ランキング更新
- ・HIV感染を「年2回の注射」で防ぐ時代へ
- ・審判の日は10月29日 ―「彗星なら崩壊する」“3I/ATLAS”は偽装した宇宙船?
- ・ラジオ生放送で行われたテレパシー実験
- ・地球を守る“シールド”が突破される
- ・ミチオ・カク「タイムトラベルは、もはやエンジニアリングの問題だ」
- ・「この世界はシミュレーションだ」と証明する男の危険なメソッド
- ・地球へ向かう「宇宙船」騒動、その真相は科学者の“おふざけ”だった
- ・人類史上20例、超難病「バーバー・セイ症候群」の女性
- ・「毎日4機のスターリンク衛星が地球に落下している」
- ・500年生きた貝の“年輪”が語る、地球の気候変動「転換点」
- ・HIV感染を「年2回の注射」で防ぐ時代へ
- ・審判の日は10月29日 ―「彗星なら崩壊する」“3I/ATLAS”は偽装した宇宙船?
- ・モアイ像は本当に「歩いた」― 物理学が証明した古代人の驚異の知恵
- ・ついにローマ教皇が「地球外生命体」に言及
- ・ラジオ生放送で行われたテレパシー実験
- ・南北戦争時代に撮影された“翼竜”の写真は本物かフェイクか
- ・信じがたい方法で難事件を解決した7匹のヒーロー
- ・実在した吸血鬼 ― 胸に杭を打たれた“ヴァンパイアの墓”と、今も続く恐怖の儀式
- ・地球を守る“シールド”が突破される
- ・神様を“上に置かない”生き方とは? 車のトラブルから人間関係まで… 悟り系霊能師が教える「神界との付き合い方」