呪いが横行するインドネシアで体験したヤバすぎる呪詛体験!! “黒い人”に囲まれ、耳元で謎の声… 「呪われた恋人」と筆者が…!?
■相棒の呪い体験
さて、マディユンで働いていた当時、ジャワ人のSE・アディ(仮名)という男が筆者の補佐役をしてくれた。アディは西ジャワのボゴールに家があり、家族とは離れて住んでいた。だが、アディの1歳の娘が病気になり、それが原因で彼は長いこと無断欠勤、ソフトウエア開発プロジェクトの遅延の原因の一つになってしまった。そこで筆者は夜行列車に乗り込むと、ボゴールの家まで彼の様子を見に行った。
無事にアディの家に着き、本人から聞いた話では、すでに娘の病気は治って退院したという。だがアディ自身まで体調が悪くなり、「どうも2人とも呪いにかけられたみたいです。僕も頭がおかしくなって、何も考えられなかったんです」という。金儲けに熱心だった彼は、なにかしら人に恨まれるようなことをやっていたのかもしれない。
解決策としてアディは、オラン・パラノルマル(超能力者)と呼ばれる霊能者のような人物に会いに行き、相談した。その人は、遠くにいる人物が今何をしているかなども超感覚的にわかるという。彼はイスラム神秘主義的な修行を積んで得た超能力で人を癒すといい、コーランを読んで呪いを解くと、アディと娘は元気な体に戻った。アディは、まるでそのことが普通の出来事であるかのように語っていたが、それだけインドネシアでは呪いが日常茶飯事となっているのだ。
■筆者の彼女も呪われた?
その後、筆者の彼女・ディナにも異変が起きた。霊感が強い彼女は、「黒い人」が自分のまわりに現れるようになって、その後で体調が悪くなり喘息のような咳が止まらないという。病院へ行って診てもらっても、症状は一向に収まらないという。
同じ頃、筆者はある朝目覚めると、耳元で「ブゥカ」とささやく声を聞いた。トーンが高い若い男の声で、インドネシア語で「開けろ」という意味だ。まさか――と思いながらも、これはディナが見るようになったという「黒い人」、つまり霊的存在の声ではないかと感じた。
その後、ディナが下宿のおばさんから聞いた話では、かつてその部屋には黒い体をした若い男が住んでいたが、何かの原因で亡くなり、それから亡霊として出てくるようになったという。ディナの喘息はその男の霊の霊障ではないかという話になり、インドネシアで「ドゥクン」と呼ばれる呪術師・呪術医たちに会いに行ったが、彼女の体は一向に回復しなかった。
その後、筆者のプロジェクトが終了し帰国となり、ディナも東ジャワの大都市スラバヤの実家に戻った。実家近所にサンテット(呪い)を解く能力を持つ男性がいると聞きつけ、ディナの母が会いに行ったところ、「ディナが日本人と一緒になって裕福になることを妬んでいる人々が近所に多く、彼らが別々にドゥクンに呪詛を依頼したのだ」と言われたそうだ。そのような複雑な事情があったため、なかなか呪いを解くことができなかったようだ。そのドゥクンがディナを霊視すると、胸の中に(霊的次元で)釘と小さなクリス(短剣)が見つかり、彼の霊能力でそれらを取り除いてもらった。そして護符を渡され、財布に入れて常に携帯するようにとディナに言い、今後は呪いの力が家に入れないようにと結界を作ってくれたという。
その後、ディナの実家では、夜間にドアを叩く音がして開けてみても誰もいなかったといった怪奇現象が頻繁に起きるようになったが、それは霊的存在が結界によって家に入れなくなった結果のようだった。やがて長く続いたディナの喘息も治まり、一件落着となった。
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2024.10.02 20:00心霊呪いが横行するインドネシアで体験したヤバすぎる呪詛体験!! “黒い人”に囲まれ、耳元で謎の声… 「呪われた恋人」と筆者が…!?のページです。呪い、幽霊、呪術、インドネシア、呪詛、歌手、彼女、SEなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで