呪いが横行するインドネシアで体験したヤバすぎる呪詛体験!! “黒い人”に囲まれ、耳元で謎の声… 「呪われた恋人」と筆者が…!?
今から25年前、筆者はインドネシア・ジャワ島にSEとして派遣されたが、同国では現在も呪詛が非常に盛んであり、実際に周囲の人々が呪いをかけられたのを目の当たりにした。また、国民的女性アイドル歌手が事故で亡くなったのも、呪いが原因だとまことしやかに語られていた。今回はそんなインドネシアの呪詛事情を紹介する。
■ニケ・アルディラの死

1994年秋、インドネシア・ジャワ島東部の町マディユンに派遣された筆者は、コンサルティングやソフトウエア開発に携わり、のべ1年半にわたり当地に滞在した。当初はホテルに滞在していたが、現地の人々と同じ体験をしたいと思い、1年ほど経った頃には、ある家の一室を借りて下宿生活を送るようになった。
まさにその頃のことだ。筆者は、部屋の向かいの家から大音量で聞こえてくる、現地のポピュラー女性歌手の歌声に少しずつ惹かれるようになっていた。当時付き合っていた彼女でジャワ人のディナ(仮名)から聞いた話では、歌手の名前はニケ・アルディラ(Nike Ardilla)といい、西ジャワ出身のスンダ人(※)で、国民的歌手として絶大な人気を誇っているという。
だが、その年の3月19日、ニケ・アルディラは人気の絶頂にありながら交通事故で帰らぬ人となった。まだ22歳の若さだった。
※ インドネシアは300ほどの民族が住む多民族国家だが、ジャワ島には東部にジャワ人、西部にはスンダ人と呼ばれる色白の民族が住んでいる。
1995年3月19日夕刻、リリースされたばかりのアルバム「サンディワラ・チンタ(芝居のような愛)」のビデオクリップの撮影を終えたニケは、自ら運転する車で地元西ジャワの都市バンドゥンを走っていた時、誤ってガードレールに激突し、そのまま亡くなった。
ディナによると、人々はサンテット(呪い)で殺されたのではないかと噂しているという。なんでも生前のニケにはスマトラ島出身の恋人がいたのだが、2人が交際を始める前、男の方には別の彼女がいて、その彼女と別れてニケと一緒になったらしい。その後のニケは、ライオンに追いかけられて食べられてしまう夢を見たり、彼女のもとに無言ですすり泣く電話がかかってきたりしたという。そのような矢先の事故死だったので、人々は彼氏の元カノによる呪いだと噂した。
しかも、ディナは「スマトラ人やカリマンタン人の呪いは、すごく恐いのよ」と言う。同国西部のスマトラ島やカリマンタン島では伝統的に呪詛が盛んで、人々は恨みを抱いた相手を呪うため、ドゥクンと呼ばれる呪術師に依頼するという背景があるのだ。
ニケには悲劇のヒロインといった作られたイメージがあり、そのような歌ばかり歌わされていたが、実際は姉御肌の明るい性格だったようだ。しかしその後、本当に悲劇のヒロインのように亡くなるとは、誰も想像していなかったことだろう。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊呪いが横行するインドネシアで体験したヤバすぎる呪詛体験!! “黒い人”に囲まれ、耳元で謎の声… 「呪われた恋人」と筆者が…!?のページです。呪い、幽霊、呪術、インドネシア、呪詛、歌手、彼女、SEなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
心霊最新記事
人気記事ランキング更新
- ・霊媒師じゃなくても気づける“天国からの合図”とは
- ・「本当に怖い村・エリア5選」吉田悠軌が徹底解説!事件、犬神、裏S区…
- ・社員が次々と死亡・負傷する謎のビルで働く男の実話がヤバイ!
- ・本当にあった職場の超怖い話「このビル、ヤバイですよ…」
- ・本当にあった職場の超怖い話「忌み地に就くべからず」
- ・次に“来る”ゼロ磁場パワースポット「茶臼山の電気岩」で、突然弟の霊能力がビリビリ開花
- ・【実話怪談】「恐怖の電話番号“444”」「犬鳴峠のススム君」
- ・読んだら後悔するほど怖い怪談「血蟲の村」(後編)
- ・「日本最恐の心霊トンネル4つ」島田秀平が暴露!
- ・【怪奇】1940年の写真に「15年後に生まれる子供」が写り込んでいた?