【虐待】「動物を踏み潰す」フェチ映像が世界で蔓延中! 非道な「クラッシュ動画」氾濫の現実とどう向き合うか?
豪ニューサウスウェールズ州では今月24日、アニマルクラッシュや獣姦など動物虐待とされる行為を撮影した動画の制作・普及・所持を禁止する刑法の改正案が両議員を通過した。同改正案では、アニマルクラッシュ映像の制作と頒布を行った者は最大で5年の懲役が科される。同州は、オーストラリアでアニマルクラッシュを禁止した最初の州となった。
法改正の実現に寄与したのは、動物福祉の向上を目指す政党「動物正義党(AJP)」である。同党は2009年に結成され、ニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州などで地道な活動を続けてきた。党員の一人であるエマ・ハースト氏は、改正案の通過は動物の権利にとって必要なステップであると主張し、英紙「The Daily Mail」に次のように語った。
「映像(アニマルクラッシュなど)を見て、私はそれらを止めさせようと必死に動きました。犯罪とされなければならない行為だからです。これらの映像を所有して取引することが合法であるとは本当に信じられません。この法律がニューサウスウェールズ州で可決された現在、全国で同じ法律が必要です。実現するまで休むつもりはありません」
近年の調査では、オーストラリア人が簡単に利用できるアニマルクラッシュの映像が見つかった。インターネット検索やSNSアカウントからでもこれらの映像に容易にアクセスできる。カニやカタツムリから子犬や子猫に至るまで、さまざまな動物が踏み潰される映像は、法的な規制がなされていない状態で、一般人によって購入やダウンロード、共有されている。
ハースト氏によると、ほとんどの映像は海外で撮影されているが、オーストラリアで制作されたという証拠もあり、法改正による禁止を強く望んでいる。さらに「Yahoo Australia」は、ハースト氏が次のような主張も展開していることを報じた。
「調査によると、動物虐待を楽しむ人々は、児童虐待や児童ポルノなどの他の犯罪活動に関与している可能性があります。今回新しい犯罪を規定したことで、警察は子供と動物の両方の虐待に関与している人々を起訴することができ、より重い刑罰を下すのに役立つ可能性があります」
アニマルクラッシュのような特殊かつ非道なフェチは決して許されるべきものではないが、ハースト氏のように、それとペドフィリアなどを安易に結び付ける主張は誤解を招きかねないとの指摘もある。
ほとんどの人間は、動物由来の食べ物を口にし、動物実験を経て作られた製品を使用し、害虫を駆除しながら生活している。また、ペットとして飼育するために犬猫の去勢や避妊を行う。人々の欲求を満たすため動物に対して行われるのこれらの行為と、性欲を満たすために動物を使用する行為が、厳然と区別できるのかという問いが我々に投げかけられているとも言えそうだ。
意味もなく動物の命を奪うことは許されない。その上で、動物の権利を過度に尊重することには新たな人権侵害を生み出すリスクもあることを忘れてはならないだろう。
参考:「The US Sun」、「The Daily Mail」、「Yahoo Australia」、ほか
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