人喰いチンパンジー「フロド」が人間の赤ん坊を惨殺した恐怖事件! “正真正銘の悪魔”だった猿の一生とは!?
2002年12月、謎の病気がゴンベ渓流国立公園で流行し、フロドも感染した。保全生物学者のリリアン・ピンテア博士が「2003年1月にフロドが研究キャンプにやってきたのを見てショックを受けました。とても痩せていたので、最初は彼だと気づきませんでした。腰の骨も見えていました」と語るほどの衰弱ぶりだった。フロドは社会性を失って群れから離れ、隠れて生活するようになったという。抗生物質による治療で最終的には病気から回復したが、ボスとしての地位を取り戻すことはなかった。
2013年11月10日、フロドは同年8月に鼠径部を犬に咬まれて感染症を引き起こし、その後に死亡した。37歳だった。剖検の結果、陰嚢に傷があり、精巣に感染症がみられたという。
世界中から非難されたフロドは殺処分されることなく、一時期は群れのボスとしてチンパンジーの頂点に君臨した。しかし、暴力と恐怖による支配は長続きせず、最終的には孤立した。その最期も、オスとして大切な部分を犬に咬まれて命を落とすという情けないものだった。「悪魔の猿」の一生から人間もいろいろ学ぶべきなのかもしれない。
参考:「The Sun」、ほか
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