臨死体験者を襲う「死の5段階」とは? デジャヴの原因、生まれ変わりの真実も… 識者らの最新見解!
死ぬこと、そして死後の世界のことは一度死んでみなければわからないが故に、この世に生きている者には知り得ない話である。しかし、普通に生きていては得られない特殊な体験や特異な洞察を獲得した人々には、その一端が垣間見えることもあるようだ。そうした“死のエキスパート”たちが語る死にまつわる話が興味深い。
■キャサリン・マニックス医師
死にまつわる話は不気味さや恐怖をなかなか払拭できないものだが、緩和ケアと終末期ケアを専門とするキャサリン・マニックス医師によると、死は恐れる必要のない単なるプロセスであるということだ。
「私の謙虚な意見では、死ぬことはおそらくあなたが期待しているほど悪くはありません。……(中略)……死ぬことは、出産のように、実際には単なるプロセスなのです。時間が経つにつれて、人々は徐々に疲れやすく、消耗しやすくなり、より多くの睡眠を取り、目覚めている時間が少なくなるものです」(キャサリン・マニックス医師)
『With The End in Mind』(2017年)を執筆したマニックス医師は「BBC Ideas」のショートフィルムで死についてこのように語っている。
彼女によると、我々は死について話す方法を変える必要があり、誰かが死にゆく時に何が起こるかについて、率直な話し合いによってタブーを打破することを目指しているという。
「亡くなった」などの婉曲表現を使うと、家族が死に近づいていることを理解できず、死にゆく愛する人への行動や話し方がわからない状況が発生する可能性があるため、もっと我々は死と率直に向き合わなければならいないという。
■トーマス・フライシュマン医師
救急医療の専門家として35年以上もの間、2000人近くの人々の死を間近で目撃してきたトーマス・フライシュマン医師は、生から死への移行には5つの段階があると考えている。この理論はフライシュマン医師が「臨死体験(NDE)」をした数百人もの患者との会話に基づいている。
独ハンブルクで開催された2014年のTEDトークで、彼は次のように説明している。
「(第1段階では)すべての不安がなくなり、すべての恐れがなくなり、すべての騒音がなくなりました。そして、平和と静けさがあります。喜びを報告する人もいます」(フライシュマン医師)
フライシュマン医師は、第2段階を「体外離脱体験」と表現し、人々は「自分の上を飛んでいる」ように感じ、「(自分が)担架に横になっているのを見る」ことになる。
彼は続けて、第3段階は98~99%の人にとって「快適」なものであるが、最大で2%の人が「ひどい音、ひどい匂い」などと表現しているという。
第4段階では、患者はしばしば「完全な闇を照らし始める光」を見ることを説明し、それは「非常に暖かく、非常に明るく、非常に魅力的」であるという。
そして臨死体験者の約10%は第5段階まで進み「美しい環境、美しい色、美しい音楽と無条件の愛の気持ち」を目撃、体験しているということだ。
■ブランドン・モンホレン氏
TikTokに動画を投稿しているブランドン・モンホレン(brandonmonhollen)氏は、動画の中で想像力に富んだ死への考察を披瀝して注目を集めている。
「私たちが死んだとき、トンネルの終わりにある光が、別の病院への光だとしたらどうでしょう」と彼は動画の中で質問を投げかける。
「そこで私たちは(もう一度)生まれるのです。あなたが泣いて出てくる唯一の理由は、あなたが過去の人生のすべてを覚えていて、自分が死んですべてを失ったという事実に泣いているからです。成長して過去の人生を忘れ始め、現在の人生に集中していても、記憶の欠片はまだそこにあり、それこそが“既視感”を引き起こします」(モンホレン氏)
ちなみにこの動画クリップは、わずか1週間で100万回以上再生された。
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