高層ビルが多い地域や雨の日には巨大地震が少ない!? 「電気的宇宙論」で見えた地震予知の真実

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環太平洋火山帯。画像は「Wikipedia」より引用

 地震が放電現象であれば、地震が起こる前の前兆現象のほとんどは説明できる。また岩盤内部で放電が起きると、分極が起きる。分極は余震を説明する重要な要素だ。大きな地震のほとんどで、余震が発生する。余震は数日間続く場合もあれば、熊本地震のように数カ月も続く場合がある。余震は断層の歪が解放されることでは説明がつかない現象だ。多くの誘電体は、その内部が小さな方向性を持つ結晶で構成されている。結晶の向きはばらばらなので、圧電効果で変形する方向も異なる。しかし、一度高電圧を加えられると分極と言う現象が起きて、変形する方向がそろってしまう。分極が起きた状態では、低い電圧でも大きく変形する性質を持ってしまうのだ。余震は分極した岩石が変形する現象なのだ。分極が収まるまで余震が続くことになるが、その時間は岩石の性質、電気の量で異なる。

 さて、地震の正体が明らかになれば、地震予知ができるかというとそうはうまくいかない。地下の電気の流れを調べる方法が確立されていないからだ。現状では自転速度が変化するピークの前後にM6以上の地震が起きやすいということがわかっているだけだ。また地下の電気は、地上にも現れる。雨や霧は地下から放出される電子が作り出しているが、大地震は雨の日には起きない傾向があるのは、地下の電子が地表に流れたことで、岩盤内部での放電が起こりにくいからだ(雨の降るメカニズムは別の機会に説明したい)。

 では、人間はやはり地震には手も足も出ないのだろうか? 地震を予知することは難しいが、予防することは可能だ。東京都内では、この半世紀ほどの間、大きな地震がほとんど起きていないことをご存知だろうか?

 USGS(アメリカ地質調査所)によると、1960年から現在まで都心付近の陸地を震源とするM4.5以上の地震はたった1回、しかも震源は100kmの地下。

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