南極に逃げたヒトラーがUFOで反撃、米海軍が敗退した「ハイジャンプ作戦」とは？ 教科書に載っていない歴史

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　これらが全て真実ならば、南極を舞台に米海軍とナチス製UFOの間でかなり大規模な戦闘が行われていたことになるが、レポートには多くの不正確な情報が含まれているとの指摘もある。たとえば、ハイジャンプ作戦にはマドックスと呼ばれる魚雷艇は参加していなかったということだ。

　また、1958年にアメリカは3つの原子爆弾をナチスの南極基地に投下して完全に破壊したともいわれているのだが、これも噂の域を出ていない。実際に1958年に南半球で3度の核爆発が記録されているが、いずれも南極大陸から北に2,280～3,500キロメートル離れた場所であるということだ。ナチスの南極基地はやはり陰謀輪の域を出ていないのだろうか。

　英ケンブリッジの著名な海洋学者であるコリン・サマーヘイズ博士は、学術誌「Polar Review」で発表した論文において、ハイジャンプ作戦について「ナチス・ドイツが秘密基地を作り、空飛ぶ円盤で身を守ったという考えは純粋なファンタジーです」と切り捨てている。しかし、それでも一連のストーリーに信憑性を見出す人々はたしかに存在するとともに、多くの人々を魅了していることは紛れもない事実なのだ。

　1962年には、米空軍の元パイロットであるアルバート・ベンダー氏が『Flying Saucers and the Three Men（空飛ぶ円盤と3人の男）』という本を執筆。彼はエイリアンに誘拐され、爬虫類（レプティリアン）の子孫が住む秘密の南極基地に連れて行かれたと主張している。同基地を建設したのはエイリアンで、ドイツ人は彼らの技術を共有していたというのだ。

　数々の憶測と疑惑に包まれたナチスの南極の秘密基地について、新たな動きがあればまたお伝えしたい。

参考：「Mysterious Universe」、ほか

文＝仲田しんじ

仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター　@nakata66shinji

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