人工甘味料は大腸がん・糖尿病リスクを高める恐れ 背後に政治家や利権が存在か?

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大内拓一氏(撮影:深月ユリア)

「人工甘味料は薬と同じような人工的な生成物です。砂糖も人工的な生成物ですが、人工甘味料は合成されています。腸内フローラにも悪影響を与え、デトックス機能が弱まるので、ゼロカロリーであっても、逆に太りやすい身体になると思います。甘いものを摂りたいときは、自然のもの、蜂蜜や黒砂糖をおすすめします」(大内氏)

 また、「私は製薬会社に勤めたこともありますが、これだけ多種多様な食品に人体への影響が疑問視されている人工甘味料が使用されているのは政治家や企業の利権があるからかもしれない」(大内氏)とも。ナショナルジオグラフィック誌によると、2021年の人工甘味料 市場は世界中で213億ドル(約3兆円)の利益を生んでいるというが、これだけの市場規模になると政治や利権の影響も考慮する必要があるかもしれない。

 一方、医療社団法人癒合会高輪クリニックの理事長・医師で腸内細菌に詳しい陰山康成氏にインタビューしたところ、「腸内細菌が心身に影響を与えている」説に対しては賛同しつつも、今回の研究に関しては、「人臨床の方法論についての技術力も不足し、これだけでは判断不可能です。しかし人臨床、RCTメタ解析論文で同様の結論がでたら画期的でしょう」と、今回の研究の不備を指摘した。

 人工甘味料の人体への影響については今後の研究で二転三転する可能性がまだ十分にありそうだ。

 ここで筆者の個人的な体験を話しておこう。日頃から人工甘味料入りのミルクティを飲んでいたのだが、ヨーロッパに取材旅行した際に一週間だけ人工甘味料を摂らないことがあった。すると、これは個人的な感想だが、やたら肌が綺麗になったように思った。この取材旅行は食事での野菜不足の上、睡眠時間も少なかったので、とても驚いたのを覚えている。

 いずれにしろ、人工甘味料が完全に安全だと信じ切るのはまだ早いかもしれない。

参考:「日本経済新聞」、ほか

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文=深月ユリア

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