不可解な状況で謎の死を遂げた3人 悲鳴メッセージ、煙突逆さ吊り、テディベアに囲まれた遺体…
不可解な状況下で不思議な死を遂げた人物の捜査ほど、警察官の頭を悩ませるものはないだろう。そんな調べれば調べるほど事件の真相を理解することが難しい難事件が世界中に存在する。これらの事件がいつか解決することを願って今回は3つのケースを紹介したい。
■不可解なボイスメッセージ(ヘンリー・マッケイブ)
2015年9月7日午前2時28分、カリフォルニア州に住むアメリカ人のカリン・マッケイブは、携帯電話に届いたボイスメッセージで目を覚ました。画面を見ると、それは夫であるヘンリー・マッケイブ(31)からのものだった。
メッセージを再生したカリンは恐ろしい音声を聞くことになる。悲鳴のような、歯ぎしりのような、うなるような怪奇音とともに、かすかに「Stop it! (止めろ!)」というヘンリーの声が録音されていたのだ。ネット上では「溺れそうなヘンリーが何者かと戦っているようだ」という感想も寄せられた。
ヘンリーが残したボイスメッセージ
前夜、ヘンリーは友人たちとバーに出かけた。遅くまでそこにいた彼は、友人のウィリアムに自宅から1.5キロ離れたガソリンスタンドまで車で送ってくれるよう頼んだ。ウィリアムは家まで送ると言ったが、彼は「歩きたい」と言って断った。別れを告げたとき、時計は深夜2時を回っていたという。
公園を歩いて家に向かったヘンリーが誰に会ったのか、何に遭遇したのかは不明だが、問題のボイスメッセージはそれから30分ほどして送られてきた。
ヘンリーの捜索は9月9日から1週間行われたが、成果は上がらなかった。それから2カ月後の2015年11月2日、ニューブライトン近くの小さな川でカヤックを漕いでいた人物がヘンリーの遺体を発見した。そこはヘンリーが最後に確認された場所から約9キロも離れた場所だった。
法医学者によると、遺体に殺人を示すようなあざやその他の傷はなく、毒物検査でも死因を特定できなかった。
結局、警察はヘンリー・マッケイブを単なる溺死と結論づけたが、失踪前夜に彼と会っていた友人たちは、ヘンリーはさほど飲酒しておらず、偶然に溺れることはあり得ないと話している。
また、自殺を疑う声もあった。ヘンリーは金銭面と仕事で問題を抱えていたからだ。しかし、自殺であったとしたら、あの助けを求めるようなボイスメッセージは一体何だったのか?
一方でミステリアスな仮説もある。宇宙人による誘拐、謎の怪物との出会い、あるいは何らかの事件現場に偶然遭遇したヘンリーが抹殺された可能性などである。しかし、ひとつだけ確かなことがある。それは、ヘンリーが死ぬ前に一人ではなかったということだ。それは「Stop it! (止めろ!)」という彼の言葉からも明らかだろう。彼の隣には誰が……何がいたのだろうか?
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2024.10.02 20:00心霊不可解な状況で謎の死を遂げた3人 悲鳴メッセージ、煙突逆さ吊り、テディベアに囲まれた遺体…のページです。怪事件、謎、不審死、不可解などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで